「ぼっち」にオススメの趣味はアウトドアだった
―[「ぼっち」休日動態調査]―
お一人様専門店も登場し、世は「一人客」に対し、受け入れ態勢を整えつつある。半面、仲間と過ごす人を“リア充”と呼び、一人でいることを“ぼっち”と自虐する層も増えている。果たして、「ぼっち」での行動はどこまで許容され、どこで屈辱を感じるのか。孤独感が浮き彫りになる休日に絞って、「ぼっち」の「OK/屈辱」の分水嶺を探った!
<アウトドア編>休日ぼっち安住の場所は「アウトドア」
ぼっちから、広く支持されたスポットはアウトドア系だった。
「『純粋に自然が好きな人』と周りも勝手に思ってくれるので気が楽。自然は無敵」(26歳・女性)
「高尾山に行っては一人で登山をしています。山ではすれ違うと挨拶をする独特の習慣がありますが、過剰に人がいすぎる都会の人混みと違って、閑散とした山道でたまに人と出会ってお互いに挨拶をすると優しい気持ちになれます。人嫌いのぼっちが人を好きになる数少ない瞬間です」(25歳・男性)
「何かしている」という達成感や、健康的なイメージによって否定的な感情を抱かずに済み、なおかつ人目を気にしなくていいアウトドア。一人でいることに抵抗はなくとも、「一人でいるのを他人に見られたり詮索されたりする」のをイヤがる人にとっては最適だ。
そのため、「アウトドア」でも、都市部の公園や人が多すぎる観光地的な場所だと状況は一変する。
「平日の代々木公園はぼっち率も高いので一人シートを敷いてゴロ寝が日課。でも休日は周りがカップルや団体だらけ。学生の集団に『ボール取ってもらえますか~?』などと声を掛けられた途端、一瞬にしてみじめな場所に変貌する」(26歳・男性)
「潮干狩りは辛い。家族連れしかいないような状況でもくもくと拾い続けるのはもはや修行(笑)。同様に果物狩りの類も、楽しむというより単なる農家の“収穫作業”みたいになりそう」(32歳・男性)
「人との適度な距離感」がぼっちレジャーには必要不可欠なのだ。
取材・文/青山由佳
― 「ぼっち」休日動態調査【3】 ―
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