2010年代が「日本株の10年」となる理由
日本株スーパーサイクル投資』にて。氏は、「2016年には日経平均が3万円へと向かっているのが見えた!」と力強く語っている。
【宮田直彦氏】
三菱UFJモルガン・スタンレー証券エクイティリサーチ部チーフ・テクニカルアナリスト。海外での公演も豊富な日本を代表するエリオット分析の第一人者。2014年日経ヴェリタス市場分析アナリスト第3位。著書に『日本テクニカル分析大全』(共著・日本経済新聞社)、『FXドリームチームが教える為替の鉄則』(共著・扶桑社刊)がある
<文/日刊SPA!取材班>
「2010年代は『日本株の10年』になるだろうと考えています」とは、三菱UFJモルガンスタンレー証券のアナリスト・宮田直彦氏。過去の長期的な動き、短期的な動きなどの歴史から、これまで数々の相場の動きを的中させてきた。宮田氏が語るこれから来る「日本株の10年」の理由とは? 過去を辿るとどういう流れがあったのか?
「この60年を振り返ると、ほぼ10年ごとに物色の流れが変わってきたことがわかります。それからすると、2010年からの10年間は日本株が物色されやすい時代となると考えられるのです。
2010年までの60年で最初の『日本株の10年』がやってきたのは1950年代。1953年にスターリン・ショックというつまずきはありましたが、朝鮮戦争による特需、神武景気、岩戸景気と続く大型景気を背景に、日本の株式市場は一貫して上昇しています。
次の10年、1960年の最初に流行ったのが『銀行よ、さようなら。証券よ、こんにちは』です。投資信託の広告に使われたコピーですが、日経平均は1961年に高値を付けると、東京オリンピック(1964年)の反動や、昭和40年不況があり、次に高値を更新したのは1968年でした。株式市場も堅調とはいえますが、それとともに台頭したのが、東京五輪景気を背景にした不動産でした。1960年代は『株式・不動産の10年』と言えるでしょう」
その後、1970年代には金・原油などの「コモディティの10年」、80年代に再び「日本株の10年」が訪れ、90年代は「債券の10年」、00年代は「コモディティの10年」と物色の流れは移っていった。
「すべては循環していくのですから、次の10年すなわち2010年代というのは『日本株の10年』になる可能性が高いと見られます」
これらのサイクルに基づけば、1980年以来の日本株の力強い上昇がやってくる。遠い未来ではない。まさに“今“なのだ。
詳しい過去の流れについては、宮田氏の著書『
『日本株スーパーサイクル投資』 エリオット波動で相場は読める! |
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ