大人のスポーツ系サークルは揉め事が絶えない
人脈を広げたい、友達を増やしたい、人のためになることがしたい……と仕事以外の場で集う大人たち。一見、充実した日々を送っていそうだが揉め事も絶えないとか。課外活動の場の意外な荒れっぷりを覗いてみた
【スポーツ・アウトドア編】
ともに、さわやかな汗を流すスポーツ系サークルだって、その内実はさわやかさとはほど遠い。
<ランニング>
最近、よく見かけるグループラン。インドア派の身には、群れて走ることの意味からわからないが、ランサークル主宰の高田健さん(仮名・33歳・会社役員)によると、「人がたくさんいると楽しいし、人と一緒だと続けられるんです」。
が、始めて3年。メンバーは40~50人に増え、いろいろな考え方の人が参加するようになった。
「友達づくりの延長程度に考える人と本気で大会を目指す人とでは、どうしても温度差が出てしまう。ツラくても頑張るために、皆で走ると考えている人にとっては、楽しければいいじゃん、という態度に反発してしまうんですよね」
女性からフォームの指摘を受けたことにプライドを傷つけられたか、その女性にメッセージで執拗な抗議文を送り続ける男性。
初心者がいるから、まずはスローペースで走っているのに、スピードを上げる人。走ることに特化した集まりだと言っているのに、会社の名刺を配りまくる人……。
「トラブルを起こしがちな人は、なんていうか、仕事もできないだろうなってタイプなんですよね」
<フットサル>
こうした温度差からのトラブルは、他のスポーツサークルでもよくあることのよう。フットサルサークルに所属する早川圭一さん(仮名・44歳・メーカー)は、勝利にこだわる一人の男性のテンションの高さに辟易している。
予定があって練習に参加できないと言うと、「そんな意識でいいのか!?」「なぜ、予定を調整できない!?」という怒濤のメール攻撃。ミーティングだというから行ってみたらただの飲み会で、以降、参加しなかったら、「なぜ、ミーティングに来ない!」と罵倒される。
「俺自身は勝ち負けにこだわらず楽しくやれればそれでいいのに。っていうか、この男、試合になるとメンタルが弱くてミスを連発し、逆ギレするし。お前はもっと別の鍛錬が必要だって思いますよ」
同じフットサルでも、大原みどりさん(仮名・30歳・アルバイト)が参加していたサークルでは女同士のイジメが横行。ある女性4人グループが次々と標的を替えて、サークルを退会させていくということを繰り返しているとか。
「ついに私がターゲットになって、練習終わりに置いていかれたり、『よくスカートはいているよね~』とか、そんな程度のことを嫌みっぽく言われたり。バカバカしくて、すぐにやめました」
イラスト/花小金井正幸 ※文中の人名はすべて仮名です
― 大人の[サークル内バトル]が醜い!【2】 ―
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