泥酔男にワガママ女…大人の「交流の場」に潜む迷惑な人たち
人脈を広げたい、友達を増やしたい、人のためになることがしたい……と仕事以外の場で集う大人たち。一見、充実した日々を送っていそうだが揉め事も絶えないとか。課外活動の場の意外な荒れっぷりを覗いてみた
【交流活動編】
立場も利害も関係なく、気楽に付き合えるのが大人の集まりのいいところ。でも、大勢が集えば面倒も起こるのが世の常だ。
<シェアハウス>
ひとつ屋根の下、同世代の男女が和気あいあいと共同生活。憧れる若者も多いがその実情は?
シェアハウス歴1年半のKさん(36歳・独身)が暮らすのは、充実した設備が魅力の大規模シェアハウス。基本的に問題のある人は入ってこないはずなのだが……。
「真夜中にイスをぶん投げて壁を破損させたヤツ。誰も名乗り出ないので運営スタッフが監視カメラをチェックしたところ、中心人物の一人だった25歳の男の姿が。飲んでも自制できる人だったから『まさか、あいつが!?』って感じ。本人いわく『記憶がない』くらい飲んじゃったらしい。住人から大目に見てほしいって嘆願も出たけど、名誉挽回できず強制退去に」と、残念がるKさんだが、この話はこれで終わらなかった。
「実はその監視カメラに、たまたま27歳の男が脱いでワイセツなものを出す姿が写ってたらしく(笑)。そいつは脱ぎキャラだからみんな大目に見てたんだけど、そんな流れで運悪く運営側にバレ、ルール違反であえなく強制退去」
そして、彼らの送別会であろうことか、さらなる事件が勃発する。
「何の因果か、その席で28歳の男が酔っぱらって窓にイスをぶん投げて割っちゃった。もともと深酒で粗暴になり物や人に絡むタイプで、いつもたしなめ役の同居の彼女がその日に限って先に寝てしまい。結局、男は強制退去になり彼女もいっしょに退去した」
……と、なんとイモヅル式に4人も退去者を出す事態に発展。さすがにこれは珍しいケースだろうが、狭い空間で知らぬ同士が毎日顔をつき合わせれば、いつのまにかストレスもたまっているのかも。
<バーベキューサークル>
一方、青空の下、開放感あふれるアウトドア系にもこんな話が。
地元で飲食業を営む岸祐輔さん(仮名・40歳)はもともと社交的で友達も多く、フェイスブックの友人も500人ほど。その人脈を生かして、300人規模のバーベキュー大会やピクニックを3か月に一度のペースで開催。動機はあくまでも、大勢で遊べたら楽しいだろうというものだが……。
「そもそも儲けなんて想定してないし、それなりにこだわった食材やお酒を原価率80%くらいで準備してます。なのに、食事へのクレームがハンパない。特に女子。『え~!? もっとさぁ、ダンチュウに載ってるやつとか、用意しといてよ~』などとのたまう。ちょっと良さげなワインなど調達しようものなら、まだ半分以上も残っているのに『これ持って帰っていいよね~?』と平然とカバンにしまう。フォアグラを準備しておいた時なんて、焼く前にほとんどが消えました……」
また、昔からの仲良しだからと特別扱いを要求する女子も多い。
「申告した人数以上に友人を伴ってきたり、指定したアドレスではなく、携帯メールやらLINEやらそれぞれ好き勝手によこすから収拾がつきません。『私は会費払わなくていいよね』と無銭飲食する輩まで出る始末です」
さらに、困ったのは女子ばかりではない。男性参加者は出会い目的が多く、岸さんのフェイスブックから勝手に女子を物色。メールで飲み会に誘いまくるなど、節操がない状況に陥っているという。
「人間不信になりそうです」と嘆く岸さん。野外でおいしいものを食べ、楽しく交流したかっただけなのだが……。
※文中の人名はすべて仮名です
― 大人の[サークル内バトル]が醜い!【1】 ―
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