更新日:2017年11月14日 22:22
エンタメ

外務省発のWEBサイトに出てくる「異様に可愛いキャスター」は何者?

―[山田ゴメス]―
「はるちゃん」こと高橋春留奈さん

「はるちゃん」こと高橋春留奈さん

#Earth Action Studio Japan(アース・アクション・スタジオ・ジャパン)』なる外務省発のWEBサイトをご存じだろうか? たぶんご存じないだろう。ご存じない、おそらく大半のキミにひとつ、重大な情報をお伝えしよう!  このサイトの動画にキャスターとして登場している「はるちゃん」という女子がむっちゃカワイイのである。さっそくアポって、凸撃&密着取材を敢行した! 「はるちゃん」は、本名を「高橋春留奈」という。22歳であるらしい。はるちゃんは、顔が丸くて小さくて微妙にツリ目系でショートカットで手足が細くて長い。つまり、ゴメス記者のドンズバタイプである。  はるちゃんがキャスターを務めている『#Earth Action Studio Japan(=#EASJ)』(http://earthactionstudiojapan.go.jp/)というWEBサイトは、外務省が公式に発信している期間限定(10/1~10/31)サイトで、省庁がバックに控えているにしては、なかなかポップな仕上がりになっており、本来おカタい「国際協力」についてのあれこれを、かなり噛み砕いたかたちで説明している。  なぜ今さら「国際協力」なのかといえば、どうやら今年2014年は、日本が開発途上国に対するODA(政府開発援助)を開始してから60年の節目となる「国際協力60周年」の年であるらしく、その広報キャンペーン一環として、いろんな“試み”を大々的に行っているのだ。  こんなにカワイイんだから、どうせどっかの事務所にでも入ってる新人タレントとかだろ、と思いきや、どーやらそーいう感じでもないようで、いわゆる「普通の大学生」(来年4月には某企業に就職することも決まっているとのこと)であるらしい。いかにも省庁が好みそうな経歴である。もちろん、(たぶん)巨乳じゃなくて清潔感のただよう容姿も含めて、だ。  キャスターとしてのしゃべりは、お世辞にも上手いとは言えない。ゴメス記者が同行した『グローバルフェスタJAPAN 2014』という、政府機関やNGO企業などが出展する日本最大級の国際協力イベントの現場ルポでもセリフを噛みまくり、ときには10回近くもリテイクを命じられていた。となりでは、フジテレビの取材班が、やはり現場ルポの収録を行っていた。そのキャスターの“仕事”はとても流暢で、ほぼすべての撮りを一発でキメて、淡々とこの日のノルマを果たしていた……。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=731298

なかなかOKが出ず、カメラの前で悪戦苦闘中のはるちゃん

「なんでこの子なんだろう?」  こう素朴な疑問を抱いた僕・ゴメス記者は、思いきってはるちゃんにやんわりと聞いてみた。キャスター役がキミに決まった理由って知ってる? 「私もよくわからないんですよー(笑)」と朗らかな答えが返ってきた。  正直な話、このサイトづくりに携わる前は、「国際協力」について真剣に考えることなんて一度もなかったという。ODAの正式名称だって、NPOとNGOの違いだって、青年海外協力隊を「JOCV」と略すことだって、全然知らなかった……。  そんなはるちゃんは今、家に帰ると、次のナレーション収録に備えて、ご飯を食べるときもお風呂に入るときも、トイレやベッドの中でも「次はセリフを間違えないように」と台本を何度も何度も声を出して読み返しているのだそう。「国際協力」に関する知識も、ようやくすんなり同級生にひけらかせるくらいは身についたと、はるちゃんは微笑む。  このWEBサイトは、「世界一わかりやすく国際協力を伝えるサイト」というキャッチコピーを掲げており、「国際協力」に無関心なヤング層を取り込むことが大きな狙いのひとつなのだという。  最近はるちゃんは、このキャスターの仕事を始めてから「自分にも身近でなにか国際協力できることってないのかなぁ?」などと、よく考えるようになったらしい。  そういう意味で、一人の女子大生が、たまたまのきっかけで「国際協力」キャンペーンの一端に触れることになり、その知識を得て健気に伝えようとする“努力”は、すでに充分な“国際協力への関わり”となっているのではないか?  そして、四苦八苦しながら慣れないキャスター役を演じる彼女の姿は“等身大”として、センター街をぶらついている若者たちの目にさえも映るかもしれない。  素晴らしい人選である。単なる偶然かもしれないけど?  あと、コレも外務省のお墨付きで、スチャダラパー・中孝介……ほかのアーティストを招き、音楽でも国際協力(ODA)生ライブ・生中継ってえのをヤッちゃうんですと!  なんか、今までにない妙な動きをみせてるぞ外務SHOW!? <取材・文/山田ゴメス> ●『僕らが世界にできること』音楽篇 日時:10月17日(金)17時30分~23時00分 場所:ニコファーレ(東京・六本木) ニコ生・イベント中継:http://live.nicovideo.jp/watch/lv195083171 【山田ゴメス】 山田ゴメス1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。また『解決!ナイナイアンサー』のクセ者相談員の一人でもある。日刊SPA!ではブログ「50にして未だ不惑に到らず!」(https://nikkan-spa.jp/gomesu)も配信中。著書『クレヨンしんちゃん たのしいお仕事図鑑』(双葉社)も好評発売中!
大阪府生まれ。年齢非公開。関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッション・学年誌・音楽&美術評論・人工衛星・AI、さらには漫画原作…まで、記名・無記名、紙・ネットを問わず、偏った幅広さを持ち味としながら、草野球をこよなく愛し、年間80試合以上に出場するライター兼コラムニスト&イラストレーターであり、「ネットニュースパトローラー(NNP)」の肩書きも併せ持つ。『「モテ」と「非モテ」の脳科学~おじさんの恋はなぜ報われないのか~』(ワニブックスPLUS新書)ほか、著書は覆面のものを含めると50冊を超える。保有資格は「HSP(ハイリー・センシテブ・パーソンズ)カウンセラー」「温泉マイスター」「合コンマスター」など
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