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がんに負けやすい人の特徴は?

大病をサバイバルできない人の特徴は? 健康に気をつけていても、病気になるときはなる。最終的に明暗を分けるのは、病気と適切に向き合うことができるかどうか。だが、よくも悪くも情報が溢れている世の中だ。「世間には、患者の不安に付け込むニセ医学も蔓延している」と警鐘を鳴らすのは、現役の内科医であるブロガーのNATROM氏。「例えば、流行りの『がんは治療するな』という言説。論拠となっているのは『がんによる死の80%は三大治療(手術・抗がん剤・放射線療法)によるものである』『アンケートで271人の医師に“あなた自身に抗がん剤を打つか”と質問したところ270人が“断固NO”と回答した』といった情報ですが、いずれも出典が明らかではなく、現代の医療事情に則してもいない、明らかなデマです」

 とりわけ、大きな誤解を受けているのが「抗がん剤治療」だ。

「多くの場合、固形がんに対する抗がん剤治療は延命治療にすぎず、その意味ではいずれ亡くなってしまいますが、副作用を考慮してでも長生きしたい患者さんにとっては検討に値する選択です。また、白血病などの血液性がんには抗がん剤がよく効く。これらの事実を無視して『抗がん剤は毒だ』という単純な主張を鵜呑みにすると、いたずらに寿命を縮めかねません」

 厄介なのは「自分は抗がん剤など使わなくても治った」などの経験談を持ち出し、善意で患者にアドバイスをする身内や知人の存在。

「がん治療はケースバイケースなので、体験談に振り回されるべきではない。食事療法の類いも、少しなら心の安寧になりますが、やりすぎると闘病時に何よりも大切な“体力”を奪います」

 専門家の意見をやみくもに求めるのも危険行為だという。

「主治医の紹介状を持って別の医師の意見を聞く『セカンドオピニオン』と、紹介状を持たない『ドクターショッピング』は別物。後者の場合、患者さんの説明だけでは病状も主治医の治療方針も正確にはわからず、ツラい検査をやり直したりするハメに。主治医に黙って診てもらっているため、異なる結論が出たときにどちらを取るか悶々としてしまう患者さんもいますね。なんにせよ、余計な消耗を強いられるだけです」

◆TEST 当てはまる項目にチェック!

□ 100万部売れている医療本の内容は信用していいと思う。
□ 実際に病気を経験した人の体験談に勝る情報はないと思う。
□ 病院の治療だけでは不安なので、食事療法にもこだわりたい。
□ 体調がいいときは、ムリに薬を飲まなくてもいいと思う。
□ 主治医以外の意見も聞きたいので、とりあえずいろんな病院を回りたい。

 3つ以上は赤信号だ。11/17発売の週刊SPA!では「早死にする人検定」を行っている。ほかにもチェック項目があるのでぜひ試してほしい。 <取材・文/週刊SPA!編集部 写真/高仲建次>

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