40代の糖質制限ダイエットは死を招く!? 抜け毛や老けの原因にも…
―[この食品が危ないランキング]―
炭水化物抜きダイエットや糖質制限ダイエットを試す人が増えている。しかし、「40代男性が間違ったやり方で行うと、抜け毛が増えたり老け顔になる」と警鐘を鳴らすのは、内科医・大和田潔氏。
「炭水化物は糖質と食物繊維からなっているため、炭水化物抜きダイエットも糖質制限ダイエットも本質的には変わりません。糖質は人の体がエネルギーとして使いやすいため、脳や筋肉のエネルギー源になっています。糖質を制限すると筋肉のタンパク質が脳のエネルギーとして使われやすくなります。よく『糖質が不足すると脂肪がエネルギーになる』と言われますが、脂肪をエネルギーに変えるより筋肉をエネルギーにするほうが人体にとってはラクなのです」
筋肉が減って体重は確かに減るが、脂肪があまり減っていないことも多いという。
「そのため体脂肪率が増え、“隠れ肥満”に陥ります。また、首回りの筋肉量の低下はあごの下のたるみになりますし、筋肉が落ちると“シックスパック”からは程遠いだらしない体になりやすい。ほかにも、保水効果がある炭水化物を抜くと肌が荒れやすくなって老け顔になるし、頭皮も肌ですから抜け毛が増える。老化に抗おうと炭水化物抜きダイエットをした結果、逆に老化を加速させかねません」
悪影響はこれだけではない。脳のエネルギー不足からいつも眠気に襲われ、低血糖から疲れやすく持久力がなくなり、やる気も起きない。外回りの営業や残業も辛くなるだろう。
「国立国際医療センター研究所『糖質制限による死亡リスク』によると、約27万人の追跡調査で、糖質を多く取る人に比べ、あまり取らない人は死亡率が30%アップするという結果が出ています。また、『糖質制限を5年以上続けると死亡率が上がる』という報告も。40代にもなると太りやすくなるため、日頃の過剰な炭水化物を減らすこと自体は短期間なら問題ありません。大切なのはきちんと運動を行うこと。筋肉維持には運動しかない。そして、それに応じた糖質を摂取すれば“キレのいい体”をキープできるのです」
<40代が炭水化物抜きダイエットをしたときのデメリット>
①肌が荒れる
②抜け毛が増える
③あごの下がたるむ
④老け顔になる
⑤だらしない体形になる
⑥体脂肪率が高くなる
⑦疲れやすくなる
⑧やる気が減退する
⑨いつも眠くなる
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