雑学

客を“獲物”としか思っていない悪質キャッチ。メイドカフェ、カラオケ、居酒屋での被害も

◆やっぱり迷惑!! 悪質客引き列伝

 これまで、日刊SPA!では日本中からゴキゲンなキャッチや客引きの事例を紹介してきたが、()彼らを夜の街の詩人のように誤解してはいけない。

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 彼らの少なくない同僚たちは、ささくれた心で街の闇に立っているのだ。

「声をかけられて無視したら『オイ聞こえてんだろ、シカトしてんじゃねえよ!』と恫喝された」(東京・上野)なんて経験をした人も。

梅田の夜景 特にガラの悪い場所では「風俗街を歩いていただけなのに、その場にいた客引きに、シャブの売人と勘違いされて『ここでバイすんな、ぶち殺すぞポン中!』と怒鳴られて全力で追いかけられた」(大阪・飛田)なんて例もある。

 また、陽気な黒人も、心の琴線は微妙なところにあるようだ。

「『アニキ、おっぱい揉んでいかない?』と軽い感じで声をかけてきたので、こちらも元気に『今日は揉んでいかないよ、ブラザー!』と返したらドスの聞いた声で『I’m not your brother』といきなりスゴまれた」」(東京・六本木)

 さらには、「中学生を抱ける」「ドラッグなんでも揃う」「JKと熱海で乱交パーティ」など、異国の無法地帯のような提案をしてくる客引きも存在するという。

 意外なところでは、メイドカフェの客引きによる被害報告も。

メイド喫茶「かわいいメイドに話しかけられたが、とんでもないメンヘラで、初対面の自分に延々と愚痴を聞かされた」(埼玉・西川口)

「メイド喫茶のメイドさんに声をかけられたから、『こんな妹が欲しかったなあ』と返したら、苦笑して無言。こっちの立場がないじゃないか!」(栃木・宇都宮)

 そして、近頃増えつつあるのが、先日ぼったくり騒動に発展した居酒屋「風物語」のような“チェーン店風プチぼったくり居酒屋”だ。かつて歓楽街で客引きをしていた人々は、こう語る。

「酔っぱらいとか世間知らずの若者なんかの、いかにもボレそうな客はチャイニーズクラブへぶち込みます。そのときは『やっつける』なんて隠語を使ってましたね。言い値なので、ボレる客からは無限に引き出しましたよ」(元キャバクラ店キャッチ)

 さらに、二次会客を狙うカラオケの客引きも穏やかではない。

「団体客を捕まえたら、逃したくない一心で店に確認もせずに『空いてます』と宣言。もしも空室がなかった場合は他店のキャッチに『売る』。次の店が決まるまでは部屋の清掃中とか適当なウソをついて間をもたせました。30分以上たっても売れなかったら、リリース。客がキレても知らんぷりです」(元カラオケ店キャッチ)

 もはや客を獲物としか思っていない悪質な客引き。夜遊び好きとしては、もっと洒落の効いた健全な客引きに復活してほしいものだ。

取材・文/高木瑞穂 加藤カジカ 野中ツトム・大貫未来・中村未来(清談社) 林 泰人(本誌) イラスト/桜壱バーゲン 撮影/榎本誉士
― C-1グランプリ2015【8】 ―




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