レズビアンを公言する“女性のホスト”が歌舞伎町で愛される理由とは
新宿・歌舞伎町で、“女性のホスト”が話題を集めている。冬月グループ「FUYUTHUKI-Duo-」に所属する天使ニアだ。この街にはFtM(Female to Maleの略語で、女性の体で生まれてきたものの、男性として生きることを望む人を指す)通称“オナベ”がホストをするお店は存在するが、彼の性自認は女性で、同性愛者のレズビアンだ。彼がなぜ、男社会のホスト業界に飛び込んだのか。彼の経歴を紐解く。
――まず、天使さんの性自認について教えてください。
天使ニア(以下、天使) 僕は自分を“男性”と思ったことはありません。性自認は女性です。女性として女性が好きということです。小さい頃から何となく“女性が好き”ということがわかっていましたが、明確に自覚したのは中学生の頃。所属していたバスケ部の先輩を好きになったことが大きい。でも、周囲に打ち明けたことはなかったです。
――ご両親の理解はあったのでしょうか。
天使 学生時代は「女性らしい服装を」と言われたような、言われてないような……。親は親で“なんとなく”理解はしているけれど、だからこそ認めたくない部分はあったと思います。だから私個人も「女性が好き」ということは、理解が得られない、受け入れられないと思い口には出さなかった。学生時代に好きな男性芸能人がいて、その人の話をしていると親が笑顔でしたもん。親を傷つけたくなくて、言えなくて。
――でも、現在は理解している?
天使 いや、どうですかねぇ(苦笑)。実は1年間だけ、ジェンダーレスアイドルグループに所属していたんです。結成ライブに母を呼んだら、僕が女性ファンに騒がれて、嬉しそうに対応している。「何だこの世界は!?」と驚いたと思う。あと、メンバーは私の事情を知っていたんですね。そのライブでたまたまメンバー同士のお母さんが仲良くなり、交流が始まって……。メンバーの親も知っているから、徐々に嘘つくのも限界を迎えたんです。だから正直に打ち明けたら、驚く様子もなく、「そうなんだね」と。
――受け入れられた?
天使 いや、すんなり受け入れた“風”ですね(苦笑)。親もなんとなく分かっていたとはいえ、言葉にされてショックというのが、ひしひし伝わってきたんです。
両親を傷つけたくなく、ずっと言えなかった。
【関連キーワードから記事を探す】
レズビアンを公言する“女性のホスト”が歌舞伎町で愛される理由とは
「コロナ禍で売り上げ5億!」日本一のホスト、降矢まさきの素顔とは
ホストクラブの店内に戦車が…ホストには見えない「ネオホスト」が急増中
変容するホスト業界。一晩で100万円の客を複数人集める時代に――社会学者・鈴木涼美が考察
「女の子を沈めて稼ぐのは“成り下がり”」伝説のNo.1ホストが断じる“売掛と色恋”の異常な構造
細木数子の「800万円」でNo.1から転落。5億円を使い果たした伝説のホストが、52歳で弁護士を目指す理由
「金持ちを札束で引っ叩きたかった」“日本で一番稼いだホスト”の意外な原点。関西学院大学時代に感じた格差
外国人観光客であふれる歌舞伎町。「英語で接客できるホスト」が本気で集客してみた結果「アメリカ人から見ても普通に高いから…」
『ザ・ノンフィクション』から10年、49歳になった“高齢ホスト”の現在。「俺はこんな歳で何してるんだろう」涙することも…それでも歌舞伎町に立ち続ける理由
この記者は、他にもこんな記事を書いています






















