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「長期的に少しずつぼったくる」オタクに優しくなくなった秋葉原の今。コンカフェで“年収2000万円”稼ぐキャストも

 コンキャバでシャンパンコール、半グレ集団が暗躍etc…。電脳都市の過激化が止まらない!「サブカルと電脳の街」として海外からも長きにわたり注目を浴びてきた秋葉原に近年、地殻変動が生じているという。乱立するコンカフェ、跋扈する半グレ、そしてオタクたちは今——? 

歌舞伎町化するアキバ

[ヤバすぎる秋葉原]の真実

アキバの文化に馴染まないシャンパンタワー、ソファ席やホールなどに戸惑うオタクも(※写真はイメージです)

「アキバはすっかり歌舞伎町や池袋のようになりました」と語るのは、秋葉原の某コンカフェ店長高橋氏。 「新宿でよく見る光景が、アキバのオタクが対象になっただけ。『これぐらい使わないと、女のコつかないよ?』などと言って高額なボトルを入れさせ、サービス料で10〜20%、法外な決済手数料などで上乗せしていく。金額を見て絶句する客も多いですが、一方で借金をしてでも通う人は少なくありません」  客層はまだまだオタクが多いが、外国人、鳶職、現場系のカネを持っている20代も増えているという。  秋葉原に詳しいライターのキモカメコ佐藤氏は、次のように話す。 「競争が過激化し、今までアキバにはなかったシャンパンタワーやコールが流行りだしています。このように、一部のコンカフェがキャバクラ化する“コンキャバ”が流行り、売り上げ至上主義がはびこっている。黒服同士が客の取り合いをする場面もあります」

キャストには年収2000万円稼ぐコも

 新店舗を歌舞伎町に出し、そこでキャストを集めてアキバに逆輸入するパターンも出てきているという。 「歌舞伎町で成功した後にアキバで2号店を出すか、店ごと移転する事例をよく耳にします。歌舞伎町のほうはもう飽和状態なので」  そんななかで、キャストの稼ぎがひと昔前に比べて格段に上がっているケースも。 「年収1500万〜2000万円ほどのキャストもおり、まさにアキバドリーム。太客が来店することは『ボーナスステージ』と呼ばれていて、客から奢ってもらったドリンクを客が酔っているのを見計って適当に10杯などつけて、一日で20万円ほど稼ぐのです」  なかには、アフターまでさせる店もある。 「太客に数万円を握らされて枕を要求されたコもいます」  キャストの質も、ここ数年で低下しているとか。 「病んでたり、道を外れちゃったようなキャストが多いのが歌舞伎町と少し異なる点。’21年にも、とある店のお金が減っていくことを怪しんだ店長が防犯カメラなどで調べたところ、元従業員の女が店に返却していない合鍵で侵入して金庫破りをしていたという事件がありました」(同)  オタクの街が夜の繁華街と化しつつあるのだ。
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アキバのコンカフェはホストの良い狩り場
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