「マンホール女子はちょっと…」ネーミングに困惑する女性マニアたち
もはや飽和状態の○○女子ブーム。「○○女子」と呼ばれ、報道される側の人たちは、その状況をどう受け止めているのか。「マンホール女子」としてメディアに登場した経験もあるマンホール愛好家の傭兵鉄子氏に話を聞いた。
「取材に来てくださる方は、マニアックな内容も感心しながら聞いてくれますし、報道の内容もすべて好意的なので、ありがたく思っています。ネットで話題になったときも、『私も興味を持ってたんだけど、別に変なことじゃなかったんだ!』『私も見てみようかな』という女性の反応があると嬉しいです」
ただ、「マンホール女子」という言葉には違和感があるそうだ。
「わざわざ『女子』と名づけて区別しなくても……と思いますし、ネット上で『女子と自ら名乗るのはどうかと思う』という反応を見ると、『自ら名乗ってはいません!』と反論したくなります(笑)。ワイドショー等で報じられるときも、マニアックな話はカットされ、“女子っぽく盛り上がってる感じ”が強調されることが多くて。変な誤解を与えて、ほかの愛好家の方に迷惑がかからないか心配で……」
そのため、「女子」を強調せず報じてほしい思いがあるという。
「『女性は興味の持ち方が表面的』『流行に乗りがち』という先入観がある人もいるかもしれませんが、女性にもマニアックな人はいます。マニアになると、趣味の楽しみ方も男女差より個人差のほうが大きいです。ただ、マンホール趣味についての報道が増えたおかげで、『街中でマンホールの撮影をしていても不審者と思われにくくなった』と感じている愛好家もいるようで、その点では嬉しいですね」
― 増殖する[○○女子]は複雑怪奇になっていた! ―
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