雑学

実物大の戦車を作るマニアを直撃! 制作期間2年、予算は軍事機密

 このところ日本各地で、実物大に近いリアルな戦車模型が出現している。そのほとんどが、個人で作られたものだ。岐阜県海津市の大橋保彦さん(39歳)は、そんな戦車模型界のパイオニア的存在となっている。

11月18日に茨城県大洗町で開催される「大洗あんこう祭」でも展示される予定だ

『プラモデルを1/1でつくる会』の代表でもある彼が製作したのは、ドイツ連邦軍ヴィーゼル2空挺戦闘車の実物大模型で、現役で配備されている車輌だ。全長4.5m、全幅1.9m、重量1.9t(実物は約4t)、乗員2名。ガレージに入る大きさであることから、実物大で作ることができると判断し2年余りで完成にこぎつけた。写真や資料を参考にしながらプラモデルを計測し、それを35倍にして鉄板で製作。ボディの板厚は、1.6~2.3mm程度だ。ちなみに制作費は「軍事機密」とか。

「ディーゼルエンジンと変速機は、ヤンマー製の中古コンバインから移殖したもの。自作の履帯(無限軌道)によって時速15㎞程度で走行することができます。同じような部品を数百個作るのは大変な作業で、友人たちの協力が不可欠でした。また、信地旋回も可能。履帯に装着されたゴムパッドも1から製作してあり、実物の履帯を手がける南里製作所さんのおかげで実現できました。ライトなどの灯火類は、実物を輸入して取りつけてあります」

 少年時代から戦車のプラモデルを作りつづけていた大橋さん。実物大模型への情熱はその延長線上にある。彼と仲間たちが作る実物模型は、各地のイベントなどで引っ張りだことなっている。

【大橋保彦さん】
『プラモデルを1/1でつくる会』代表。会には塗装や設計のプロも参加する。過去には米軍や「機動戦士ガンダム」シリーズに出てくる車両も制作

※『週刊SPA!』10月30日発売号掲載記事「マニアの深遠な世界」より

取材・文/週刊SPA!編集部


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