更新日:2022年07月28日 02:18
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1か月で8人の強姦殺人を繰り返した「大久保清」という男【大量殺人事件の系譜】

 俳優・高畑裕太容疑者の強姦致傷事件に衝撃が走った。「女性を見て欲求を抑えきれなかった」と、高畑は容疑を認めているという。欲求をコントロールできずに起きる性犯罪は多いが、過去に、それが連続強姦殺人に発展した事件があった。

大久保清連続強姦殺人事件(1971年)大量殺人事件の系譜~第5回~

女子高生 1か月あまりのあいだに、8人の女性が相次いで強姦され埋められる。超弩級の惨劇に、社会は震え上がった。  高畑は「歯ブラシを持ってきてくれ」とホテルのフロントの女性を部屋に呼んだが、稀代の色魔、大久保清(当時36歳)は「絵のモデルになってくれませんか」などと、言葉巧みに女性に声をかけた。その数150人、うち30人と肉体関係を結んだ。ベレー帽をかぶり画家のような出で立ち、かたわらには高級スポーツカーがあった。  窃盗や2度の強姦致傷などで前科4犯だった大久保は、1971(昭和46)年3月2日に仮出所し、1か月もたたない3月31日に群馬県内で最初の殺人を犯す。17歳の女子高生に「アトリエに行こう」と誘ったが、アトリエなどないことを指摘され凶行におよんだ。公判記録などによると、逃げる女子高生を70メートル追いかけて殴り、仰向けに引き倒して馬乗りになり、全身の力で首を締めつけたという。  2人目の犠牲者は、わずか6日後に出た。そして次々と消える女性。被害者は16歳から21歳だった。こうして、わずか41日間に8人が絞殺され、遺体は山麓などに埋められた。強姦する際、女性が反抗・抵抗すると大久保は逆上し、無慈悲に命を奪ったのだ。
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大久保清はどんな男だったのか
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