雑学

戦中~戦後にかけて強姦殺人を繰り返した鬼畜・小平義雄という男【大量殺人事件の系譜】

 戦後71年、相模原の惨劇からは1か月が経つ。大量殺人はこれまで幾度となく繰り返されてきた。「事件は社会を映す鏡」という。いくつかの事件を振り返りながら、浮かび上がる時代と事件の背景を探り、大量殺人事件の系譜を考察する。

小平義雄連続強姦殺人事件(1946年)大量殺人事件の系譜~第3回~


芝公園

事件の舞台となった東京・芝の増上寺近辺には現在、東京タワーがそびえ立つ

 戦前から高度経済成長期にかけて、「落としの八兵衛」と恐れられた鬼刑事がいた。平塚八兵衛。国内最大の誘拐事件「吉展ちゃん誘拐殺人事件」(1963年)では、迷宮入り寸前にアリバイのわずかな矛盾点を、容疑者との何気ない雑談の中から見つけ出し、完落ちさせた。他にも帝銀事件や下山事件、3億円事件など重大事件の多くに携わってきた。

 その八兵衛が警視庁捜査一課の捜査員になって、最初に手がけた大きなヤマが「小平義雄連続強姦殺人事件」だった。

 強姦してから息の根を止めるか、殺してから死姦するか。いずれにしても、小平義雄の毒牙に7人の女性が犠牲になった。ただし、それは起訴され有罪が認定された蛮行で、ほかにも約30人を強姦したとされている。

 にわかには信じ難い凶悪事件が、戦中から戦後にかけて発生した。

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戦後の食糧難を巧みに悪用した犯罪

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