更新日:2017年11月14日 14:02
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携帯電話、スポーツジム…納得のいかない契約&解約の舞台ウラ[コラムニスト木村和久]

― 木村和久の「オヤ充のススメ」その132 ―  大手PC量販店との契約解除を巡るトラブルが炎上し、全国的なニュースとなりました。その元となったユーザーのツイートは、一人暮らしの父親が過剰なサービスのPCメンテ契約をしてしまい、解約をしに息子が行ったら、20万円請求されたというもの。結局10万円で折り合いがついたけど、ユーザーは納得がいかずツイート。それが飛び火して、その会社の株価は大暴落し、時価総額の半分が吹っ飛びました。  フォロワー1000人もいない人のつぶやきが、新聞に書かれるぐらいのニュースになるのですから、SNSの力って凄いですよね。その後、企業側も改善措置を出して、老人に優しい契約に努めるそうですから、とりあえずは終息しそうですけど。でも10万円の解約料を払わせたばっかりに、200億円以上が消えたなんて、シャレにならないですね。  というわけで、探せば結構ある、納得のいかない契約や解約の数々を書きたいと思います。  まずは、使わなくなった某キャリアのUSB型通信スティックのお話。非常用にと持っていましたが、いよいよサービスが無くなると通知が来たので、解約しに販売代理店に向かいました。  販売代理店では丁寧に扱われました。解約手数料が9000円幾らかかりますという。「ちょっとそれは無いんじゃない。毎月300円幾らしか払ってないデバイスの、解約料が9000円っておかしくないですか」と、一応言ってみた。 「お客様は2年契約をしてますから、その更新時に、解約をしないと中途解約になります」という。なるほど、言ってる意味はわかります。「けどね、近い将来、サービスそのものがなくなるんでしょ。なくなるサービスの解約するのに、手数料かかるって、理解できないんだけど」  こう言うと「お客様の解約期間は、来年の3月です。3月に来て頂ければ、お安く解約できます。その時期まではサービスをしてますので、契約違反ではありません」という。話は平行線となり、ぐだぐだ言ってると「現在無料で、新機種の新サービスに移行できますが、どうでしょうか」と、勧めてくる。なるほど、そういうことね。さっさと新機種の新しいサービスに移行しろと。でもモバイルデータ通信は、ほかでも、できるから充分。新サービスで2年縛りがないならやってもいいと言ったら、相手はムスっとしてましたけど。  というわけで来年3月まで我慢することにしたけど、よく耳にする、「2年縛り」において、2年後の再更新は、なくていいと思います。最初の2年は、デバイスの分割払いゆえ仕方ない。でもその後の、2年縛りは全く意味がないもの。  そう思っていたら、一部のキャリアでは、2年縛りの見直しを始めたところがあり、2年目以降は、お値ごろ価格で解約できるそうだ。今後、これが加速すると思うんですけど、どうでしょうか。
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契約の不条理は、スポーツクラブにも
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トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』

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