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40歳で自分の部署が消えた…それでも年収900万円稼ぐ男の働き方

「70歳まで稼ぐ!」に向けて邁進する40代

 長く働き続けるためにいち早くアクションを起こした会社員たちは何に力を注いでいるのか? 勘の鋭い彼らの独自戦略をここに公開する!
会社員

※写真はイメージです

<本業邁進型>定年後を視野に入れてコンサル力を高める

●国吉秀和さん(仮名・44歳)/現在の職業:レジャー関連/現在の年収:900万円  本業で培ってきたスキルを生かして、定年後も安定的に収入を得る。多くの会社員にとって理想とも言えるプランに向けて着実に準備を進めているのが、地方のパチンコチェーンでエリアマネジャーを務めていた国吉秀和さん。事業部の統廃合により40歳のときに別事業の部署に異動となり、「それまでの経験を生かして、新しい仕事ができないかと考えるようになったのがきっかけでした」と明かす。 「そんなとき、たまたま取引先経由で、同じ地域で展開する飲食チェーンから店長向けのビジネスセミナーで話をしてくれとオファーをもらいました。会社からOKが出たので最初はバイト感覚で引き受けていましたが、せっかく自分の経験や知識がカネになるのに副業として細々とやるだけではもったいないと思ったんです。それで店舗経営や人材マネジメントなどコンサルティングを主とした新事業を会社に提案しました」  会社側も興味を示したため、現在は事業立ち上げに向けて準備は最終段階にあるという。 「前例のない試みを実現するために、休日の返上もいとわず準備を進めました。考えれば考えるほど、将来に対する危機感が強まるので。部署が一つ消えて、会社は余剰人員を抱えてしまった。私は異動先で管理職のポストを用意してもらい、前部署での実績もあって900万円という高い年収をいただいています。けど、だからこそ定年まで安泰なんてタカを括っていられなかった」  そうした危機感に突き動かされ、可能性を感じた研修講師の仕事を副業ではなく、社内事業化することを目指すと決めたと振り返る。 「まずは、会社から必要な人材だと再認識してもらうことを最優先に考えました。うまくいけばそのまま会社で出世も望めます。大きな成功に至らなくても、過程で得た知見を生かせば、独立して社外でもやっていけるはず。いずれにしてもこの仕事に全力を注げば年を取っても単純作業ではなく、キャリアを生かして付加価値のある仕事に就けると思ったからです」
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60代もその仕事を続けられるのか
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