坂口杏里が体験した、風俗・AVの裏側。客に「ブス!」と罵られ…
ホスト狂い。AV出演。デリヘル嬢転向。ロック座でストリップデビューが決まるも本番直前にドタキャン。二度にわたる逮捕……。何かとお騒がせの坂口杏里(28)が、自身初となる著書『それでも、生きてく』を上梓した。
タレントの告白本は、「すべてを語る!」などと煽っていても、実際はぬるい内容になりがちだ。しかし、本書ではデリヘルやAV出演等で体験したことを、微に入り細を穿(うが)ち明かしている。「何もそこまで書かなくても」と心配になるほどだが、性的な仕事をしながら、女性はどんなことを感じているのだろうか――。
2013年に女優の母、坂口良子が亡くなってから、彼女の人生は大きく変わる。
坂口良子という後ろ盾がいなくなったことでマスコミは彼女を叩くように。某お笑い芸人との恋愛も面白おかしく書き立てられた。
そんな暮らしに疲れきって芸能界を引退した坂口は、孤独を埋めるかのように、ずるずるとホストにハマっていく。お気に入りホストをナンバーワンにするため、毎日のように飲みに行ってはウン十万円のシャンパンを入れまくり、100万円単位のプレゼントをし……芸能界時代からの蓄えが底をつくほど貢ぎまくって借金地獄に陥る。このときの通帳の残高は11円だった。
考えた末に、彼女は友人から夜の世界の敏腕スカウトを紹介してもらい、絶対に情報が出ない高級風俗店に勤めることにした。
(以下、< >は『それでも、生きてく』より)
<それまであたしは、経験人数は多くなかった。片手で数えられる程度だ。同じ年頃の女の子から比べたら、少ないほうだと思う。そんなあたしだったから、デリヘルの仕事がちゃんとできるか不安はあったけど、あの人に会うためなら頑張れる。(中略)
自分の体で稼いで、相応の収入を得るのだからそれでいい。誰かに批判されるすじあいもない>
<本番はなし。一緒にシャワーを浴びて、手か口でする。仕事道具の大きなバッグには、感染症予防のためのうがい薬、殺菌効果の高いボディソープ。ローション、避妊具。そしてプレイ時間管理のためのタイマー。最初のうちは緊張していたけど、あたしよりも予約したお客さんが緊張してしまうことが多かった>
やってきたデリヘル嬢が坂口杏里だとわかると驚きと緊張で勃たない人もいた。
チップをあげるから本番もいいだろうと言ってくる人もいたが、強要はされなかった。「プレイ料金払うけど、お話だけでもいいよ」と、おしゃべりだけして帰る人もいた。
とはいえ、いい客ばかりではない。危ない客にあたることもあった。
あるときは部屋に入ると、ものすごい臭いが部屋中にたちこめていた。「クスリだ」。ピンときて、ホテルを飛びだした。履いてきた高いヒールのサンダルを手に持ち、裸足で六本木の坂を駆けおりて、大通りに出てタクシーに飛び乗った。
店の規約で盗撮は絶対NGなのに、どうにか撮影しようとする人もいた。そういう場合はトイレに駆け込んで送迎ドライバーにSOSの電話をかけた。
「おい、ブス、来いよ! 芸能人だからって調子乗りやがって!」
ある客は盗撮しようとした上に侮辱する言葉を吐いた。
プレイ中はずっと優しかった客が、帰り際にいきなり首を絞めてきたこともある。
デリヘルを始めた頃、同時にAVの撮影が進行していた。デリヘルの仕事は、脱ぐのは客の前だけ。でもAVに出たら自分の裸が世間に出回ってしまう。悩んだが、デビュー作でウン千万もらえると聞いて心が動いた。貢いでいるホストのためだと思うと腹が据わった。
撮影当日、坂口杏里が現れたことに驚いた男優の一人が勃たなくなってしまった。一時間ほど「勃ち待ち」してから撮影開始。
<「あたし何してんだろう」
「あと何カットで終わるのかな」
感じるふりはしてたけど、全然、感じてない。演技をしながらも頭の中は冷静だった。
「イくタイミングでゴムはずして」
最後にゴムをはずして男優さんがイくときは、反射的に顔をそむけてしまって監督からNGが。でも「じゃあもう一度!」ってすぐにやり直せるわけじゃないから、申し訳ない気持ちになった。>
預金残高11円、「自分の体で稼ぐ」と決意
盗撮しようとする客に「おい、ブス!」と罵倒され
撮影しながら「あたし何してんだろう」
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『それでも、生きてく』 坂口杏里の赤裸々すぎる告白本! 28年の波乱万丈な人生を、今、ここにすべてさらけ出す。 |
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