「自分は親のように離婚しない」と思うほど離婚してしまうわけ
―[魂が燃えるメモ/佐々木]―
いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第152回
ある男性は「父親のようにはならない」とずっと考えていました。「その思考がすでに父親から影響を受けている証拠だと気づかずに、ずっと苦しかった」と言います。
この男性に限らず、「お手本にしたくない人間」が心に浮かんでしまい、苦しめられることは珍しくありません。ただ苦しめられるだけでなく、その「お手本にしたくない人物」と同じ状況に、いつのまにか自分が陥っていることすらあります。
「自分は絶対親のように離婚はしない」と考えていた子供が大人になって離婚することになったり、「自分は絶対親のように虐待はしない」と考えていた子供が大人になって虐待をするようになったりするのは、その典型です。
私が教わった自動車教習所の教官は「事故を起こすやつは『ぶつかる! ぶつかる!』と言いながら、電柱ばかり見ているから、その電柱にぶつかるんだ」と話していました。人間には、注目しているものに進んでいく習性があります。これは心理的な問題にも当てはまります。
離婚した親の顔が心に浮かんでいると、「離婚したくない」とか「このままだと離婚することになるかもしれない」とどんなにあれこれ考えても、結局離婚することになりかねません。それが「人物から影響を受ける」ということです。
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コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中
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