カーライフ

日本で買える左ハンドルMT車は3つだけ!それは…。カーマニアの無意味なこだわり

 クルマを移動手段の一つと割り切っている人には、どうでもいいことでありますが、今やMT車は絶滅寸前。速さでも燃費でもAT車に負け存在意義は趣味性のみ。かつてクルマエリートだったMT車オーナーも、今ではキモヲタ扱いであります、涙。しかし、だからこそ今MT車がアツい! 特に左ハンドル! ヲタクは世界を制する! こんなカーマニアに再び春は来るのか?
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I LOVE MANUAL CAR

永福ランプ(清水草一)=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信(流し撮り職人)=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

左ハンドルMTは世界を制する! 絶滅危惧種カーマニアの遠吠え

永福:カーマニア諸君! いよいよMT車が絶滅の危機にある! 担当K:知ってますよ。国内の販売比率1%ちょっとでしょ。 永福:比率だけではない。設定自体が絶滅の危機にある。なかでも守旧派カーマニアが至高と崇める左ハンドルのMT車は、もはや新車には3モデルしか残されていない! 職人:3モデルって何ですか? 永福:BMWのM4クーペ、ポルシェのボクスター/ケイマン、そしてアバルト595/695である! 担当K:まさに絶滅危惧種ですね。 永福:そんななか、われら3名は揃ってMT車を所有するエリート! そんなエリートなマイカーを身内で批評し合おうというのが今回の趣旨だ。オブザーバーとして前担当Tと、安ド二等兵に参加してもらった。 担当T:光栄です(笑)。まずアルファ147からいきますけど、なぜ今さらあのようなポンコツに乗らねばならぬのか、まったく理解できませんでした。
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Alfa Romeo 147

担当K:ええっ! 担当T:だってヤレ感が半端ないじゃない。 安ド:僕は、いい意味でヤレてるなーと思いましたけど。使い込まれた骨董品ですね。 担当K:骨董品……。 永福:いや、あれでも、担当Kが前に乗ってた147の10倍はシャキッとしてるんだよ! 職人:僕も、コスパの高さは光ってると思いますけど……。
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真のエリートは左ハンドルMT車だけ!
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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