18年落ち激安アルファ147を買うということ。左ハンドル、MT、トリセツもイタリア語…
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
昨今のアルファロメオといえば、ジュリアとかステルヴィオに代表されるプレミアムなブランド。でも担当Kにとってのアルファロメオは147一択! アルファ75とか、もっと古いモデルでも最新モデルでもなく、アルファロメオ=147なのでございます。そんな147を捨ててから約2年。再びアルファ147オーナーに返り咲くことができました!
MJブロンディ改め永福ランプ=文 Text by Shimizu Souichi
池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu
ボンクラのみなさまは、「クルマが故障するなんてありえない!」「オレを殺す気かって感じ」と思っていることだろう。が、それが生きがいの男もいる。
本誌担当K(43歳)は、5年前に激安イタリア車(0円でもらったアルファ147)と出会い、人生が変わったという。彼は、いつ故障するかわからないポンコツに乗ることで、人間的に大きく成長し、ポンコツを直すことが人生最大の楽しみになった! そんなKが、こりずに人生3台目の激安イタリア車を手に入れた。さっそくエンコ(エンジン故障)したとも聞いたが、いったいナニを買ったのか!?
担当K:これです!
永福:こ、これ、最初のアレとまったく同じじゃん!
K:今度は左ハンドルだし、エンジンは1.6リッター。最初の147は右ハンドルの2リッターだったので、ぜんぜん違いますよ!
永福:よりマニアックになっただけだよね……。いくらだったの?
K:走行6万kmで28万円でした。
永福:それは安いね!
K:人生初のイタ車、アルファ147 2.0ツインスパークと別れてから約2年。実はずっと後悔してたんです。
永福:でも15万kmまで乗ったんでしょ?
K:ええ。15万km目前にして、天井の布が垂れ下がってきて、内装プラスティックの表面はどんどん溶け、塗装のクリアがはがれてみすぼらしくなり、ダンパーは完全に抜けてフニャフニャ。ギアも入りづらくなって、今後いくらかかるかと考えたら怖くなって廃車にしたんですが……。
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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