オンライン会議で秘密がバレた。画面に映ってはいけないものが…
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、大手や中小問わず、様々な企業でパソコンやスマートフォンを活用する「テレワーク」が実施された。緊急事態宣言後もテレワークを継続する企業もあり、長らく変わらなかった日本人の働き方が変わるかもしれない……と期待を寄せる声も少なくない。
「完全にズレていました。それはもうマンガか漫才の如く、です。私も“そう”だと初めて知ったんですから」
神奈川県在住の自動車メーカー勤務・桜田慎太郎さん(仮名・30代)が、今も思い出しては吹き出すというエピソード。それは、テレビ会議の際、男性上司の頭の被り物が、誰が見てもわかるように大きくズレていたことだという。
「テレビ会議が4月ごろから増え、スーツやジャケットを着てのぞんでいましたが、だんだんカジュアルになってきました。プライベートな私服、部屋着で参加する人も増え、寝グセをそのままにしてくる若者もいて、それはそれで楽しかったんですけど……。
上司もそれに合わせたのか、倣ってなのか……。『俺も寝起きだよー』とにこやかに語るんですが、明らかにソレが乗っている。上司がカツラだったのかと、若手社員は全員が絶句しました」(桜田さん)
出社しないことからの気の緩みなのかは判然としない。ルーズさを許したり、ルーズさを演出することで部下とのやりとりを円滑に行うというパターンもあるのだろうが、部下は大いに戸惑っている。
同じような例は他にも……。
「参加者15名でテレビ会議を行っていたんですが、一人全然知らない女性が写っていたんです。その会議は、取引先と、來たるイベントに関する注意事項を確認するという重要なものでした。先方企業の新しいご担当者様だと思い、挨拶をしたんですが……」
こう話すのは、都内のイベント企画運営会社で課長を務める町田隼人さん(仮名・30代)。テレビ会議をしながら、部下と「あの人誰だっけ」とやりとりをしつつ、会議は進んだ。多人数による同時接続により、画質も多少悪かったことが災いしたのかもしれない……そう思い返す。
「うちの会社の上司だったんです、その人。なぜかその日に限ってスッピンで、映像の画質も悪く、よく分からない。先方の業者もうちの社員も、上司が誰か分からず、最後まで敬語を使って、誰か分からないけど、偉い人だろうという対応に終始。上司はその事実に気がついてもおらず、それが不幸中の幸いでした。なぜかみんなが丁寧だったと喜んでいました」(町田さん)
……と、これならまだ可愛い方。本当の悲劇はここからだ。
ただいかんせん、テレビ会議やチャットシステムに慣れていない日本人が多すぎる。そのせいで、思いもよらない悲劇が……。
テレビ会議で隠していた秘密がバレる
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