仕事

オンライン会議で秘密がバレた。画面に映ってはいけないものが…

映り込んではいけないものが…

びっくり 都内のOA機器リース会社の社員・中本智さん(仮名)がほくそ笑む。 「うちは吹けば飛びそうな会社。そこに一人だけ、実家が金持ちだというMという社員がいて、自分は資産運用をしていて、仕事をしなくてもカネが入る、ここの仕事は修行か暇つぶし、と言って憚らなかったのです」(中本さん、以下同)  中本さん曰く、M社員のSNSには、都内の繁華街に駐められたマセラティやポルシェ・カイエンなど、高級でおしゃれな車の写真がズラリ並んでおり、自身のゴージャスなライフスタイルがこれでもかという勢いで投稿されていたという。さらに……。 「タワマンの30階に住んでいると言っていました。実家の資産を管理する運用会社の持ち物件、税金対策だとかなんとか説明していて……」  そんなM社員がリモート会議に参加した際、彼の背景に映る窓枠の外に、パチンコ店の看板が写り込んだという。 「Mは気がついていなかったんですが、タワマン30階の窓外にパチンコ屋の看板は見えないでしょう、という話題で持ち切りに(笑)。結局、Mが住んでいた場所が映像から特定され、東京都下のアパートであることが発覚。Mと結婚前提で付き合っていたという女性社員が大騒ぎ。Mはそれ以来テレビ会議で見かけていません」  思わぬ形で嘘や隠し事がバレてしまうと、その後の生き方にまで影響を及ぼしかねない。千葉県内の菓子卸メーカー勤務・澤井幹太さんの会社では、テレビ会議がきっかけで、刑事事件にも発展しかねない騒ぎに……。 「単刀直入に言えば、横領疑惑のある上司とのテレビ会議中、後ろに経理部勤めのお局社員の姿が写ったんです。“ハッ”とカメラに気がつき、フレームアウトしたので怪しいとなり、社内有志が徹底調査。上司の自宅に、お局がいたことが発覚したんです。  二人は天涯孤独だと、社内では知らない人がいないほどなのですが、そこが付き合っていた、同棲していたとなれば、驚きはそれだけではない。上司の共犯が経理のお局か、と若手社員の間で『ミステリー小説のようだ』と盛り上がっています(笑)」(澤井さん)  見えなくていい、知らなくていいことが掘り出されてしまうのも、新時代に移行する過程には欠かせない残骸、デブリなのかもしれない。テレワーク、テレビ会議が当たり前のものとなった時、こうした話が“笑い話”になればいいが……。<取材・文/森原ドンタコス>
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