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ロレックス、オメガ…5年前に買った中古高級腕時計は今いくらで売れる?

 腕時計投資家の斉藤由貴生です。  私は今から5年ほど前、『腕時計投資のすすめ』を刊行したのですが、それ以降、「腕時計投資」という言葉が有名になったと感じています。

斉藤由貴生

 ただ、腕時計投資という言葉がまだ珍しかった2015年当時は、注目されたと同時に、批判を受けたのも確かです。  そういった批判の中には、「腕時計が値上がりするなんて嘘」といったものがありました。根拠を持って“値動きする”と説明しているにも関わらず、「リーマンショックでたまたま安くなっただけ」とか「アベノミクスでたまたま高くなっただけ」など、一方的な主張が多いように感じられました。  ということで今回は、私が『腕時計投資のすすめ』を出した2015年頃に、腕時計を買ったならばどういった値動きになったのかということについてお伝えしたいと思います。

ロレックス サブマリーナ116610LN

 2016年2月のサブマリーナ116610LNの中古は、75万円で入手可能でした。2016年といえば、8月ごろから値下がりトレンドの年でしたが、2月ごろの相場は2015年と大きく変わらない印象で、「高い」と思われた時代です。  そんななか、サブマリーナ116610LNを買ったとしたならば、今いったいいくらで売れるのでしょう?
ロレックス サブマリーナ116610LN

ロレックス サブマリーナ116610LN

 腕時計を売るには、いくつもの方法がありますが、一番簡単かつメジャーなのは、「お店で売る」ということ。お店で売るにしても、店舗での査定とネット査定があるのですが、早く査定結果がわかるのはお店です。  ネット査定の場合、腕時計を送ってから、店舗側のスタッフが鑑定するため、査定結果がわかるまでにどうしても時間がかかってしまうのです。  ですから、私もこれまでの記事でも、査定はお店を推奨しており、以前お伝えした「印税で買ったミルガウスを査定した」では、中野の店舗を複数まわり査定した様子をお伝えしました。  しかし、今の新型コロナによる状況下では、記事を書くだけのために、お店に複数行くというのはあまりよろしくありません(もちろん、ミルガウスを査定した当時、売るつもりがなかったわけではないですが)。  そこで今回は、ネット査定を利用して「今いくらで売れるのか?」ということをお伝えしたいと思います。  利用したiPhoneアプリ「一括査定 ブランド」は、人を介さない鑑定を行うため、画面上ですぐに査定額がわかります。つまり、送る前の段階で買取額を知ることができるのです。  それを使って、サブマリーナ116610LNを査定したところ、なんと約82万円という結果となりました。  つまり、2016年2月に75万円で入手することができたこの時計が、今82万円で売れるということは、「4年半ロレックスを使って7万円もらえた」ということになるのです。  今でも新品で販売されているサブマリーナ116610LNは、かなりオーソドックスな選択肢といった印象で、同じシリーズの「緑文字盤」よりも注目度が弱いといった印象もあります。しかし、そのようなキャラクターを選択したとしても、「お店で買って⇒お店で売る」という流れでも、4年半で7万円のプラスとなるのは驚きです。
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ロレックスの値上がりは?
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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