SGボートレースダービー優勝戦予想 初優出4名で波乱はあるか
公営競技配信者「シグナルRight」こと佐藤永記です。先週末の公営競技界は秋華賞でデアリングタクトが牝馬三冠を達成し、競輪・寛仁親王牌では脇本雄太が圧巻の逃げ切りでG1今年2勝目。先週末は本命が結果を出す形だった。そして本日、菊花賞ではコントレイルの牡馬三冠が懸かり、前売りから単勝でぶっちぎりの人気に。牡馬三冠達成に向けてファンも信じている人が多いところだ。
そして、その菊花賞から約5時間後、ボートレースでは大村でナイターSG・ボートレースダービーが優勝戦を迎える。だが、こちらは本命期待の流れとは真逆で6選手中4名が「初SG優出」となる混戦模様だ。
早速、そのフレッシュなメンバーでのボートレースダービーを予想する。菊花賞で勝っても負けても、夜の大村でもう一発を狙え!
大村12R SGボートレースダービー優勝戦(20:40締切予定)
1 深谷知博 初SG優出
2 毒島 誠 SG優出20回目6優勝・昨年ダービー覇者
3 金子龍介 初SG優出
4 上平真二 初SG優出
5 枝尾 賢 SG優出3回目
6 佐藤 翼 初SG優出
SG初優出が4名という異例の優勝戦となった今回のダービー。その中にあって毒島誠のSG6優勝が目立つことに。経験か? 勢いか? それを紐解くデータとして今回は予選、準優勝戦と5日間戦った6名の「最速レースタイム」を比較したい。
SGではレースタイムを見ると、モーターの「総合力」がわかる。その理由はSGが「レース中手を抜けないハイレベルな戦い」だからだ。SGともなると選手の腕がみな高いために、ちょっとのミスですぐに追い上げ逆転を喰らうこととなり、選手は自然とスタートからゴールまで全力で走る。たとえ独走していても同様だ。
また、SGレースに出場するレーサーはモーター整備力も平均的に高い。なので、初日に悪いモーターでもよくなる余地があれば高確率で修正してくる。5日間のうちに「良くなるモーター」は良くなっていることが多く、B級レーサーのような「最終日にようやく良くなる」といった整備の遅さはほとんどない。
その結果、レースでの時計を5日間見れば、ほぼそのままモーターの実力を見ることが可能だと考えている。では、実際の5日間の最速レースタイムを見てみよう。
<5日間の最速レースタイム>
1 深谷知博 1分46秒4
2 毒島 誠 1分46秒9
3 金子龍介 1分47秒6
4 上平真二 1分48秒4
5 枝尾 賢 1分48秒2
6 佐藤 翼 1分47秒2
深谷と毒島、内枠の2人が1分46秒台と速く、他の4選手と大きな差をつけている。1秒の違いと思うなかれ、3周するボートレースでターンは6回だが3周で1秒違うモーターということは、ターンごとに0.2秒近い差があることになり、単純計算で0.2秒は同じターンをして1艇身以上前に出ることになる。もちろんターンだけではなく直線部分もあるので、あくまで単純化した話ではあるが、SG優出するモーターで1秒の差がつくのは「大きな差」ではある。
おそらく枠なりだと私は推定するが、内枠2人の深谷、毒島がすんなり先制できてしまえば他の艇に出番はない。スタートドカ遅れや大きなターンミスでなければ、多少のミスはモーターが帳消しにしてくれるものと見たい。
じゃあ1-2で堅いのか……そう思わないで欲しい。
好時計の深谷を仕留めるスナイパーに期待
1秒の差は「大差」だ
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公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
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