年末ギャンブルロード初戦「ボートレースグランプリ」荒れる優勝戦を徹底解説
いよいよ今年もあとわずか。ギャンブラーにとって、年末を感じる最初のイベントこそ、ボートレースグランプリだ。このあと有馬記念、KEIRINグランプリ、スーパースターフェスタと続く年末ロードの最初を飾るボートレースグランプリで弾みをつけて年末を送り、年を越したいと考える人は多いだろう。
平和島12R グランプリ優勝戦
1 峰竜太
2 西山貴浩
3 寺田祥
4 新田雄史
5 平本真之
6 松井繁
ボートレースグランプリでは走る本数が少なく、なかなか機力を確かめるための実戦足を見ることが難しい。だが、3日目の1着でレースタイム1.47.8を叩き出した峰竜太が1号艇となり、本命は疑えない状況だと思う。
しかし、レースが荒れる要素は多い。まずは今回のレース場が平和島であるということだ。今年の1コース勝率が56.5%なのだが、平和島は46.0%と「荒れる水面」を地でゆくところだということ。6年前の平和島グランプリでは6コースから6号艇茅原悠紀が差して、グランプリでは驚愕の3連単51680円、2連単でも16530円の超配当が飛び出している。
次に、今回6号艇で松井繁選手が乗ってきたことだ。直近半年間で6号艇に限らず、一度も6コースで戦っていない。前付けが発生するのは避けられない状況で、松井選手の動向次第ではレースが始まる前から荒れ模様だ。
さらに、当日の天気だ。東京地方は晴れ予報ではあるものの冷えて強烈な北風が吹き荒れる予報となっている。北風は平和島ではスタート向かい風だ。ダッシュの捲りが一般的には効きやすくなるし、誰かが仕掛けての差し場もある。ただし、風が想像を超えて吹きすぎると安定板が登場して別な意味で予想を変えねばならぬかもしれない。さすがに潮が時間的に上げ方向で風と潮の流れ込みが一致すると見込まれるため、安定板はつかないと思うのだが……
進入想定は1236-45。新田はせっかくの北風を活かして松井を入れ、カドを選ぶのではなかろうか。ただ、懸念としては寺田も同じことを考えるかもしれないが、寺田はグランプリ初優出(シリーズは2回ある)の西山がミスするというのを待つ手もあり、私は3コースを守るのではないかとみる。
<公営競技配信者・シグナルRightの結論>
3連単 1-5=全
大穴 5-全-全
やはり本命は峰選手でいく多少ミスしても機力も上で押しきれそうだ。相手には大外想定の平本選手を選んだ。進入想定が合っていれば新田選手が仕掛けなくてはいけない状況で、最内差しが効き、どこまで迫れるか見ものだと思う。あとはせっかくの平和島でのグランプリ。大穴の夢は6年前の6コース差しを再現した5-全-全で買っておきたい。
ではここからは日刊SPA!ギャンブル班である勝SPA担当Tの予想をば少々。今節は節間を通して“平和島らしくない”と思えるほどにインが強かった印象がある。シグナルRigaht氏は気象条件を詳しく解説したが、風が吹けばいつもの“荒れる平和島”になることは容易に想像できよう。そこで舟券的にはBOXで勝負したいと思う。
進入は松井繁が前付けに動くことはもはや火を見るよりも明らか。1236/45か126/345となるのではなかろうか。寺田も新田もヘタに付き合うよりも引いてダッシュ戦を選択した方が勝機が出てくるはずだ。
松井が3,4コースまで入ると想定すると、今節の松井は3コース2回で2着2本、4コースでは3着2本と大崩れがない。気象条件が荒れれば、一発があっても不思議ではない。
〈日刊SPA! 勝SPA担当Tの結論〉
1=3=6
1=4=6
余裕があれば1=3=4
峰がインでしっかり踏み込み、寺田と新田が攻める展開。そこに松井が絡むと予想してみた。買い目が多くなってしまうが、峰の2、3着でも配当は妙味が出るだろう。ボートレースファンにとっての一年の総決算。ここは当てて年を越したいものである。公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
平和島のグランプリは荒れる!その要素を整理する
峰がインで横綱相撲をするが……
Twitter:@signalright
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