異色すぎるフォークデュオ、HONEBONEの知られざる素顔に迫る
東京・高円寺を拠点に、エミリのボーカルとカワグチのアコースティックギターのみで音楽界に勝負を挑むフォークデュオ「HONEBONE」。ネガティブでありながらもどこかスカッとするような生々しい歌詞からうかがえるのは、彼らの日常会話からあふれ出す等身大の姿。
’20年12月23日にはベストアルバム『一本勝負』をリリース。ライブ活動のほか、YouTubeやTikTok配信、そして今年は映画にも挑戦。彼らの今後の展望は?
――おふたりの関係と結成の経緯を教えてください。
カワグチ:出会ったのは’06年です。
エミリ:もともとはほかに3人のメンバーがいたバンド編成だったんです。リーダーのドラムのコが私と近所の友達で、ある日「俺、バンド組むからボーカルやってくれない?」って誘われて。ギターのカワグチとはそれで出会いました。
カワグチ:バンド編成で長らくやっていましたが、まあ、恥ずかしくて言えないくらいの“趣味のバンド”で、惰性でやっていたところもありましたね。そのうち、メンバーたちが就職だの何だので離れていって。
エミリ:お互いに意気投合したってわけじゃなくて、ただただ何も考えていないふたりが残ったっていう。
カワグチ:リーダーがすごく夢見がちで「俺たちはMステを目指す。そういうヤツだけついてこいよ」って誘われたんですね。最初はよくわからなくて、「やろうやろう」ってその気になっちゃったんですよ。
エミリ:若いしね。若いころって夢見るじゃないですか。
カワグチ:漠然と「音楽で食っていこう」っていうのはありましたが、結局何もしなかった。でも、バンドやって10年もたつとそれが「現実的じゃない」ってわかってきて。
エミリ:当時、私はフリーターで、清掃業のアルバイトをやっていました。周りに「そろそろやばくない?」って言われて。急いで本腰を入れ始めたんです。
カワグチ:ふたりでフォークデュオ「HONEBONE」として活動を始めたのは’14年ですね。
エミリ:名前の由来は、たいして面白くもないです。昔、道端に落ちていたチキンの骨を見て深夜のノリで命名しました(笑)。
ただただ何も考えていないふたりが残った
名前の由来は道端に落ちていたチキンの骨
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