虫に刺されて死なないために。アウトドアで要注意の虫リスト
コロナ下で迎える二度目の夏休み。密を避けられるレジャーとしてアウトドアイベントを企画している人も多いのでは? 快適な設備を整えるキャンプ場なども増え、手軽&気軽に自然を満喫できるようになっているけど……油断しているとイタい(かゆい)目にあうことも。
アリ語で寝言を言いました』に詳しいが……聞けば、我々の身近な林やあぜ道によくいる虫もかなり危険な存在でーー。(以下は村上氏による解説)
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日本では蚊に刺されるとかゆい、不愉快程度かもしれませんが、世界には怖い病気をもった蚊はたくさんいます。日本でもかつては蚊が媒介する日本脳炎は死に至る感染症として恐れられていましたし、2015年に東京・代々木公園での感染が確認されたデング熱もまた、蚊が原因でした。
東京オリンピック/パラリンピックの開催でCOVID-19のさらなる感染拡大が危惧されていますが、開催が決まったときに昆虫学者たちが考えたのは、世界中から訪れる人間と一緒にさまざま病気を持った蚊が入ってくるのではないかということでした。
好んで刺される人はいませんが、蚊には刺されないにこしたことはありません。
我々のようなフィールドワークに出る人間が、かなり鬱陶しいと感じているのがブヨです。見た目はハエそっくりで油断してしまうからです。チクッと刺されると、多くの人に激しいアレルギー反応と炎症がでて腫れます。そして、とにかく猛烈にかゆい。
刺されたらすぐに流水にさらすと、多少は毒が抜けます。抗ヒスタミン系軟膏を塗っておくといいのですが携帯している人は少ないでしょう。あまりのかゆさにかきむしると患部がグジュグジュになってしまいます。皮膚科の受診をおすすめします。
そこで今回、国内外の森でフィールドワークを行うアリの研究者・村上貴弘氏に注意すべき虫とアウトドアでの注意点を教えてもらった。
村上氏はこれまで熱帯の森でパラポネラやヒアリ、キイロスズメバチなど、15種程度のアリやハチ、昆虫に刺されてきたほか、ダニに全身40か所を咬まれ高熱を発した経験をもつ。それについては著書『
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蚊――世界中で一番人間を殺している生きもの
ブヨ(ブト・ブユ)――激しいかゆみに
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