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ろう者のオリンピック「デフリンピック」に出場する、サッカー女子日本代表に支援を

―[取材は愛]―

ろう者のオリンピック「デフリンピック」がブラジルで開催

日本出国前の「デフリンピック」サッカー女子日本代表

日本出国前の「デフリンピック」サッカー女子日本代表

 耳の不自由な人のスポーツの世界大会「デフリンピック」に出場する「ろう者サッカー」女子日本代表の選手に出場費用を支援しようと、監督や選手のサイン入り特製Tシャツを一つ1万円で販売し全額を選手に寄付するというキャンペーンを、サポーターの男性が呼びかけている。  デフリンピックは4年に一度開かれ、今回はコロナの影響で半年延期されて今年5月1日からブラジルで開催されている。この大会に、ろう者サッカー女子日本代表が派遣されることが3月に決まっていた。  デフリンピックはパラリンピックとは組織が違い資金難のため、渡航費用の一部として選手が1人50万円以上を自ら負担する必要がある。選手たちは大会出場のため2週間以上仕事を休むことになり、その間の給与が出ないケースもあるうえ、10代の選手もいて、費用負担が重荷になっている。

Tシャツを販売し、サッカー女子日本代表選手へ寄付

日本代表をちょんまげ姿で応援する「ちょんまげ隊長ツンさん」(手前)

日本代表をちょんまげ姿で応援する「ちょんまげ隊長ツンさん」(手前)

 この事態を知って、世界各地でサッカー日本代表をちょんまげ姿で応援することで知られるサポーターの男性、通称「ちょんまげ隊長ツンさん」(本名・角田寛和さん)がサッカー仲間に声をかけ、支援のためのキャンペーンを始めた。  7人のマンガ家が7つの障がい者サッカーのイラストを描いた「Jの力を信じてる」Tシャツに、ろう者サッカー女子日本代表の久住呂幸一(くじゅうろ・こういち)監督と選手数人がサインを書いた特製Tシャツを、1枚1万円で販売。原価や経費は自分たちで負担し、売り上げの全額を選手に寄付するという。
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