更新日:2023年02月20日 14:25
エンタメ

押尾学が“出所後の生活”を語る「もう一度、人間として認められたい」

’00年代、俳優・ミュージシャンとして世間を騒がせ、’09年の逮捕をきっかけに芸能界を退いた押尾学。今、そんな彼が歌舞伎町のホストクラブで顧問を務めている。’14年12月の仮出所後から、「もう一度、人間として認められたい」ともがき続けている彼は今、何を思うのか。

押尾学、歌舞伎町に現る。

KV1 _ 028

芸能界で異彩の光を放った押尾学が、今、ホストグループの相談役として新たな舞台に降り立っている。

 ──どういった経緯で、ホストグループ「シンスユー」の顧問役についたのでしょうか? 押尾:もともとグループの会長と仲がよくて、昨年6月ごろに「グループの顧問をやってもらえませんか?」と言われて。最初は断っていたんですけど、熱い思いで何度も誘ってもらったので、お引き受けしました。 ※「シンスユー」 元ホストの優士が’07年に新宿・歌舞伎町で創業したホストグループ。現在は全国に17店舗を展開。総勢300人を超えるスタッフが在籍 ──具体的にはどんな仕事を? 押尾:ホストの世界は全然わからないので、プレーヤーは厳しい。ですから、経営面のアドバイスをしたり、30歳以上のホストだけが働くグループ店「シンスユークラシック」を社長と一緒にPRして盛り上げる手伝いをさせてもらっています。

トレードマークのシルバーヘアは「白髪」

KV3 _ 030_エッジな人々──久しぶりに押尾さんを見た読者は、シルバーヘアに驚く方もいそうな気がしますが。 押尾:これ、白髪なんです。逮捕されて拘置所に入ったら、魂とともに色も抜けちゃって。本当にハゲなくてよかったですよ。 ──そうだったんですね。出所してからも、ゼロからセカンドキャリアを築かないといけない大変さはありましたか? 押尾:ありました。私の場合は罪を犯してしまったので、簡単には社会が受け入れてくれない。自分に関する話題がネットニュースになるたびに、インスタグラムのDMに「死ね」とか「なんでお前生きてんの?」っていまだに届きますから。
次のページ
人として信用がないことがツラい
1
2
3
4
現役女子大生ライター。10代の頃から歌舞伎町に出入りし、フィールドワークと自身のアクションリサーチを基に大学で「歌舞伎町の社会学」を研究する。歌舞伎町の文化とZ世代にフォーカスした記事を多数執筆。ツイッターは@chiwawa_sasaki

「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認

21歳・現役女子大生ライターが送る、衝撃のデビュー作!


記事一覧へ
おすすめ記事