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意外と手堅い「船舶投資」ってなに?融資型クラファンで少額投資も可能、低リスクで9%以上の利回りも

クラウドファンディングで資金を集め、貨物船やタンカーなど商用船を運用する海運会社に資金を貸し付け、利益を得る「船舶融資型クラウドファンド」。その仕組みとは?

注目されている船舶融資型クラウドファンド

船舶投資 投機的な要素が少なく、個人の資産運用にも活用できる商品として、注目されているのが船舶融資型クラウドファンドだ。聞き慣れない商品だが、それも当然で、これまで日本では船舶への投資は法人向けにしか存在しなかった。  法人向けには船舶のリースがある。SBIリーシングサービスが提供するJOLCO(購入選択権付日本型オペレーティング・リース)は投資家が組合を通じて共同で船を購入、海運会社にリースする仕組みだが、この投資は資産運用を目的とした投資というよりは、法人の税メリットを目的としている。  船舶は専門性が高く、さらに高価なため、法人・個人に関係なく参入障壁が高い。新造船の場合、小型のものでも約30億円、大型コンテナ船は約100億円以上。投資額は億単位になり、個人がポケットマネーで投資するには、金額が大きすぎるのだ。

業者を通じて融資を行う船舶融資型クラウドファンド

 一方、今注目されている船舶融資型クラウドファンドは、投資家が船を買うのではなく、クラウドファンド業者を通じて融資を行う。船舶を買うのはあくまで船会社だ。  その船会社に船舶融資型クラウドファンドが船舶の購入資金を貸し付ける形になる。これは船舶を購入し、それを貸し出すという船舶リースとは似ているようで異なる。  船舶融資型クラウドファンディングの先駆けである日本マリタイムバンク代表の昼田将司氏は、船のオーナーになるよりも、リスクが小さいのが最大の特徴だという。
昼田将司氏

昼田将司氏

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抵当権があり有事に強い。小口投資も可能
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