更新日:2023年06月14日 18:27
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東大生の逆転合格術。「共通テストは平均以下、塾にはいかず学校の授業がメイン」

 東京大学といえば、日本最難関クラスの大学。そこに通う学生の多くは、小さなころから塾通いをして名門中高を通ってきた、いわゆる「エリート」たちです。  しかし、それがすべてではありません。一部には、まったくエリートらしからぬ道筋をたどって東大に合格した学生もいます。ここでは、元落ちこぼれや休学経験者など、「普通の東大生」らしからぬ道を辿って東大へ入学した、みなさんの知らない「リアルな東大生」の姿をお届けします。

東大とは縁がない環境から

東大 みなさんは、「東大生」にはどんな特徴を持った学生が多いかご存じでしょうか? 頭がいい学生が多いというのはもちろんなのですが、だからといって天才ばかりというわけではありません。むしろ、今の東京大学には天才よりも凡才のほうが多いようにすら僕には感じられます。  もはや、東京大学は「天才が入る大学」ではなく、「ふつうの人が努力していく大学」になりつつあるのです。本日お話を伺う生島光流さん(東京大学一年生)も、その例にもれず、彼はいわゆる「天才」ではありませんでした。どこにでもいる、ごく普通の学生だったのです。    家は裕福というわけではなく、通われていた学校も進学校ではありませんでした。さらに親族にも東京大学出身者はおらず、母校からの東大進学者は彼で歴代三人目という、まったく東大と縁がない環境にいた生島さん。  彼は、成績が飛びぬけてよかったというわけでもありませんでした。それどころか、僕が話を伺う限りでは、受験生の中だとむしろ低い方。彼の偏差値は60程度だったといいますし、一年前の同日東大模試では数学で0点をとってしまうなど、前途多難にあふれていたのです。

ウケ狙いで「東大を受ける」と宣言

 さらに、そのような状況にもかかわらず、ほとんど塾にも通っていなかったといいます。そもそも、どうして彼は東京大学に行くことにしたのでしょうか。 「僕は都内にあるごく普通の中高一貫校に通っていたんです。この学校ではユニークな行事があって、それは『中学三年生から高校一年生に上がるときに、高校に上がってから何をしたいのか先生に対してプレゼンする』というものでした。高校でやりたいことが見つからなかった僕は、若さと勢いに任せて『俺は東大を受ける!』と宣言しようと思ってしまったんです(笑)」  その場のノリとインパクトだけを重視して東大に行くと宣言したという生島さん。もちろん、これはもともとウケ狙いであって、そこまで本気で東大に行こうと思っていたわけではありませんでした。しかし、そんな彼の発表相手として選ばれたのは、なんと当時の教頭先生だったのです。 「東大に行きます!っていったら、教頭先生張り切っちゃって……。もうあとには引けないじゃないですか(笑)だから仕方ないから、東大に行こうと思ったんです。どれくらいつらい道かなんて、まったく考えもしませんでした。とりあえず、何とかなるだろうって思ってたんです。それに、東大は進学振り分け制度のおかげで大学に入ってから専攻を決められるというのも、やりたいことがなかった自分にとって追い風になりました」 【もっと詳しい生島さんの戦略を読む】⇒「東大生インタビュー 東大現役合格の逆転戦略」はこちらへ
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勉強法は「とにかく反復練習」
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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