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レディース暴走族の撮影中にまさかのトラブル。“15対2の喧嘩”の意外な顛末にゾッ

 こんにちは。伝説のレディース暴走族雑誌『ティーンズロード』3代目編集長をやっていた倉科典仁と申します。ティーンズロードは1989年に創刊され、90年代には社会現象に。現在は休刊となっておりますが、そんな本誌に10年以上携わっていました。

レディース暴走族同士の喧嘩が撮影現場で勃発

ティーンズロード

写真は、雑誌『ティーンズロード』より

 長く暴走族の取材・撮影をしていると、実に様々なハプニングに遭遇します。本物の「暴走族」の取材に行くわけですから、何度も肝を冷やしています。  今回はその中でも現場でレディース暴走族同士が喧嘩に発展してしまった時のお話をしたいと思います。  女性が女性を本気で殴ったり、蹴ったりしているところを見たのは人生で初めての経験で本当に驚きました。男性同士の喧嘩よりもむしろエグいというか……30年以上経った今でも脳裏に焼き付いて離れません。

別チームの有名“武闘派”レディース総長が乱入!

 その日は、関東某所のレディースチームから取材のオファーがあり、計15名ほどを撮影することになりました。私たち取材班は指定の場所に向かい、彼女たちの到着を待っていました。  すると、赤い特攻服に身を包んだ原チャリの集団が登場。今回の取材対象であるレディースの子たちだとわかりました。原チャリを一列に並べると総長らしき人物が私たちの前にやってきて、「ティーンズロードさんですか? ウチら〇〇です」とチーム名を名乗ります。非常に礼儀正しい印象を受けましたが、そのぶん硬派で怖そうとも思いました。  取材班は早々に撮影の準備を進め、一人ひとりの写真を撮り、インタビューをします。「最後に一言コメントください」というと、彼女たちも他のチームと同様に「私ら喧嘩上等なんで文句があるやつはいつでも来いやっ!」「〇〇舐めんなよ!」などの勇ましい言葉が次々に発せられます。  そして、取材も終盤を迎え、全員で集合写真を撮ろうとした瞬間です。遠くから400ccクラスのバイクの爆音が聞こえてきたのです。  一瞬、“彼女たちの友達が撮影の見学に来たのかな?”と思ったのですが、そうではありませんでした。事態は思わぬ方向に転びます……。
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「15対2の喧嘩」が勃発
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伝説のレディース暴走族雑誌『ティーンズロード』をはじめ、改造車だけを扱うクルマ雑誌『VIP club』や特攻服カタログ『BAMBO』、渋谷系ファッション雑誌『MEN’S KNUCKLE』など、数々の不良系雑誌の編集長を務めて社会現象を起こす。現在は、大洋図書発行の実話誌『実話ナックルズ』のYouTubeチャンネル「ナックルズTV」や、ギャル男雑誌『men’s egg』をWebで復活させたYouTubeチャンネル「men’s egg 公式」のプロデューサーとして活躍中。

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