「160センチの男性」が“身長コンプレックス”から解放された出来事
かつて高学歴や高収入と並んで彼氏や結婚相手の条件“3高”のひとつに挙げられていた高身長。厚生労働省の『国民健康・栄養調査』によると、令和元年時点における20代の日本人男性の平均身長は171.5cm。だが、180㎝を超す高身長の人がいるように160㎝に届かない方も一定数いるのも事実。実際、彼らの中には自身の身長の低さにコンプレックスを抱いている者も少なくない。
「中学2年の時点で身長が162㎝あったのですが、そこからまったく伸びていません。それどころか成人してからは少しずつ縮んでしまい、先日会社の健康診断で測ったら159.5㎝になってました……」
そう話すのは、精密機器メーカーに勤める竹沢綾人さん(仮名・34歳)。実は、高校時代に思いを寄せていた同級生の女子に告白するもあえなく玉砕。しかも、後日彼女が断った理由のひとつに身長の低さを挙げていたことを人伝に知ることになる。
「そりゃあショックどころの話じゃないですよ。当時、自分の感覚では平均より少し低いくらいにしか思っていませんでしたから。小学校や中学時代も最初のころはクラスでも身長が高いほうだったし、人からチビとバカにされた経験もほとんどなかった。だから、このときはなかなか現実を受け入れることができませんでした」
その後、毎日牛乳を1リットル飲んだり、背を高くする効果があると評判のサプリを摂取したがいつまで経っても身長はそのまま。そのため、大学を卒業するころには完全に諦めてしまったという。
「なけなしの勇気を振り絞った人生初の告白があんな結果になったため、女性と話すのが怖くなってしまい、大学時代は飲み会や合コンの誘いもほとんど断っていました。バイト先も引っ越し屋や工事現場など男性ばかりの職場をあえて選んでいたほどです」
就職後も職場と自宅を往復する日々で女性と出会うきっかけは皆無。しかし、社会人になって4年目のある日、遠方に住んでいた2歳上の姉が久々に帰省。高校時代は寮生活、大学も地方で独り暮らしだった姉とは大きくなってからまともに話をした機会もなかったが、夜に「飲まない?」と缶チューハイを持って竹沢さんの部屋に入ってきた。
低身長が原因でフラれたことがトラウマに
女性と話すことが怖くなってしまった
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ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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