大手メーカーを退職して飲食店店長に…36歳男性「転職成功」の意外なワケ
「20代から薄毛に悩み、恋愛に対して積極的になれなかった」と語るのは、新橋の中華料理店で店長を務める前田広一朗さん(36歳)。しかし、AGA治療によって薄毛を克服した末、生涯のパートナーに出会い、結婚へ。さらに大手精密機器メーカーを退職後、現在は飲食店店長へと転身するなど、人生が大きく変わったという。
「小さい頃から、もともと外見には自信がなかった」と振り返る前田さん。幼少期からぽっちゃり体型。小学生時代には150センチ70キロで「(『スラムダンク』の)安西先生」とのあだ名をつけられていたほど。小さいときから見た目に対して、強いコンプレックスを抱いていた。
「幼少期から『自分はかっこよくない』という意識はありました。でも、中高は男子校でしたし、女性とは無縁の環境。その後は理系に進学したこともあり、大学と大学院もずっと男社会。だから、容姿へのコンプレックスと向き合うことなく10代を過ごしました。さらに就職したのも精密機器メーカーの研究職で、同じフロアは理系の男性ばかり。見た目に頓着しない人が多かったので、『外見を改善しよう』なんて思いは浮かばなかったんです」
しかし、20代中盤を境に徐々に薄毛に対して悩み始めたという。
「僕は俗にいう『M字ハゲ』と呼ばれる薄毛で、年齢と共にどんどん生え際が後退していくタイプだったんですね。20代後半には明らかに薄毛が目立ってきて、人と会話していても、相手の目線が明らかに自分の前頭部に向かっているのがわかって、そのたびに気持ちが沈むことが増えていきました。
たとえば、友人たちとディズニーランドでスプラッシュマウンテンに乗ると、自分だけ風で髪の毛が煽られて、おでこがつるりと丸見えになり、周囲に笑われたことも。その頃には『自分は薄毛だから』と自虐ネタを言って強がるようになっていましたね」
本格的に危機感を抱いたのは、30歳になった頃。次第に周囲に結婚し始める人が増えてきたとき、「本当にこれでいいのか」と思うようになっていった。
「一応、それまでに女性とお付き合いをしたことはあったのですが、1年以上交際が続くことはなかったんですね。だいたい長くても半年程度で別れてしまう。そんな僕からすると、誰かと付き合って結婚できるなんて、雲の上のような存在だなって……。他人と1年以上関係が続けられない自分には何かしら人として欠陥があるのではないかとも思うようになりました」
幼少期からコンプレックスだった容姿
誰かと付き合って結婚できるなんて…
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