「ミニスカポリス」“19代目”に突入していた。90年代の全盛期を知らない21歳女性が加入を決めたワケ
セクシーな婦人警官風の衣装を身にまとい、1990年代後半に人気を博していたのが「ミニスカポリス」だ。しかし、冠番組である『出動!ミニスカポリス』(テレビ東京系)は2001年に最終回を迎え、配信などの後継番組も2006年には終了。その後の消息を即答できる人は数少ないのではないか。
実は、活動休止と復活を繰り返し、2023年にはなんと“19代目”がお披露目されている“ご長寿ユニット”なのだ。現メンバーの4人は全員20代で、当然ながら全盛期のミニスカポリスをリアルタイムで見ていたわけではない。だからこそ、どんな思いがあってグループに入ったのかは気になるところだ。19代目メンバー“ちずるポリス”こと小林千鶴さん(21歳)に話を聞いた。
グループ加入前は、芸能事務所に所属はしていたものの、特に目立った活動はしていなかったという。
「事務所に入った頃は演技にもチャレンジしたんですが、どんなに頑張っても台本がなかなか覚えられず……。『私には向いていないんだな』と思い知らされました」
そんな時、舞い込んで来たのがミニスカポリスへの加入要請。自信を失っていたうえに、アイドルになりたいと思ったことはなかった。何が背中を押したのか。
「『才能がない』と思っていた矢先の話でしたから嬉しさもひとしおでした。詳しい話を聞いた後に先輩方のライブを見に行ったんですが、他にも多くのアイドルが出ている中で、特にキラキラ輝いて見えたのがミニスカポリスで。もう直感で『これに人生をかけよう』と思えましたね」
熱い想いを胸に加入したものの、アイドルを目指したことがないため、本当にゼロからのスタートだった。
「加入が決まってからデビューまでが半年でして、歌やダンスのレッスンをその間に詰め込みました。でも、演技の時と同じように、歌詞がまず覚えられないんです(笑)。ダンスも基礎が全くなかったので、本当に基本中の基本のステップから練習を始めました。メンバーの中でも一番苦労したんじゃないかと思っています。グループでの練習が終わっても、自主練は欠かさず、半年間ずっと足が痛い状態が続いていました」
目に見えない努力を経て、2023年10月に19代目メンバーとしてお披露目に至った。それでも「求められるレベルにはまだまだ達していないと思うので、デビュー後も個人練習を毎日やっています」とひたむきだ。
ライブを見て「人生を賭ける」ことを決意
ゼロからのスタートも、半年間で1人前に
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Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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