“すぐに治まる手足のしびれ”は脳梗塞の可能性
―[30代[死に至る病]の微妙な兆候]―
仕事もプライベートも何かと忙しい30代。しかし、「忙いから」と健康を疎かにしていると、気がついたときには「すでに時遅し」となりかねない病気にかかってしまうことも。日常生活で見過ごしがちな“体の異変”を察知できるかが大事になるのだ。各分野の専門医の警告と、体が発する“サイン”に耳を傾けるべし!
◆手足がしびれる、言葉が出にくい、呂律が回らない、高血圧や高脂血症 ⇒ 脳梗塞の可能性
高血圧や高脂血症などが血管の動脈硬化を招き、ひいては脳の血管の一部が詰まったり血流が悪くなったりしてしまうことで引き起こされる「脳梗塞」。高齢者の病気というイメージがあるが、近年は生活習慣病の若年齢化に伴い、20~30代での発生が増加しているという。この脳梗塞には、見落としてはいけない予兆の一つとして、「一過性脳虚血発作」(TIA)があると言うのは、東京医科歯科大学の西多医師だ。
「一過性脳虚血発作とは、血栓が詰まることで起こる脳神経障害を指します。この状態が続くと脳梗塞になるわけですが、一過性脳虚血発作はその名のとおり“一過性”。何らかの拍子に血栓が溶解されたりして血行が正常に戻ると、数分~数時間で症状は治まってしまうのです」

―[30代[死に至る病]の微妙な兆候]―
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