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「体重が5kg減って喜んでいたら…」元『とくダネ!』フジアナウンサーが患った“大病”の前兆

謎の痛みやめまい、ふらつき。年齢を重ねると増えるそれらは大病の前兆かもしれない。体が発するサインを見逃すことなく、原因を初期段階で摑むにはどうすればいいのか。

初期症状がわかっても医者に正しく伝えないと意味がない

[ヤバい病気]の前兆 笠井信輔氏

笠井信輔氏

「3つ目の病院で、ようやく血液のがん『悪性リンパ腫』と診断されました。それまでずっと排尿障害、腰痛といった症状に悩まされましたが、最初に病院を受診してから、4か月がたっていました」 そう語るのは笠井信輔氏。フジテレビを退社し、フリーに転向した直後の’19年に悪性リンパ腫のステージ4と診断された。4か月半の入院と抗がん剤治療を経て、現在は完全寛解している。 「まず顕著だったのは尿のトラブル。急に尿意を覚えるのに、猛烈にいきまないと尿が出てこない、排尿時に痛みが出る、1~2時間でトイレに行きたくなる……これらの症状から診断されたのは『前立腺肥大』でしたが、治療をしても一向によくならない。また腰の激痛で寝返りも打てず、芝居は幕間で退席するほど。ぎっくり腰を疑い、整体院に通った時期もありました」

診断まで時間がかかった要因

その頃には体重が5㎏も減っていたという。 「『フリーになって環境が変化してやせたのかな』と喜んでいましたが、これも今思えば明らかに悪性リンパ腫の前兆です。症状は細かくメモしていましたが、『治療には関係ないだろう』と勝手に思い込んで医師には伝えてなかった。これも診断まで時間がかかった要因だと思います」 血液のがんである悪性リンパ腫は、全身に症状が出るため判明しづらい病気だ。 「悪性リンパ腫の典型的な前兆に、首などのリンパ節の腫れ、寝汗も多いようですが、僕は該当しませんでした。5大がんなら基本的に全国の病院で治療できますが、症例数の比較的少ない悪性リンパ腫や希少がんは、病院情報にアクセスしづらい、という問題がありますね」
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「いい病院」にかかる3つのコツ
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