“中野の秋元康”が熱弁「絶対にチアブームが来る!」
―[山田ゴメス]―
時代はまさに群雄割拠・下克上・生き馬の目を抜くアイドル界! はたして今年はどんな新しいムーブメントが起こるのか!? 僕、ゴメス記者は、かならず“チア”が来ると予言しよう!!
たとえば、種々様々なコスプレを売りにするデリヘルとかで、「お好みのコスチュームはありますか?」と訊ねられても、常に「なんでもいいです」と、そっけなく対応し続けてきた、元来コスプレにはまったく興味のない、あえて言うなら“私服フェチ”のゴメス記者であるが、一つだけ“もしあれば”お願いしてしまうコスチュームがある。そう! それはチアリーダー。野球を観に行っても、青春グラフィティ的な映画をチェックしてても、チアリーディングのコスチュームをまとったピチピチガールたちの健康的なパフォーマンスを目の当たりにすれば、不謹慎にも100%欲情してしまう僕がいた。
「なぜか?」と問われると、「そこにチアがいるからだ!」としか答えようがない。ただ、そんなわりと昔からのチアマニアであるゴメス記者の超贔屓目を差し引いたとしても、浜崎あゆみのバックで踊るフィジカライズされた妙に白い歯が光る男性ダンサー、西野カナのステージのチア的演出……といった、ここ数年のムーブメントから考えるに、やはりチアブームがじわじわと、しかし確実に来はじめているのではないか、と結論づけざるを得ないのだ。さらに、1か月ほど前、あるテレビ番組を通じて、僕の主張を裏付けるかのような運命の出会いがあった。
その人の名は、西沢モトという。24年前にエアロビクスの全日本チャンピオン(世界第4位)となり、2000年、中野にプロチアリーダーチーム「TEAM☆SPARK(チームスパーク)」を柱とした全身ピンクのビルを拠点とする異色の芸能プロダクション「東京MSSエンターテインメント(以下、MSS)」を立ち上げた。チアの育成をメインとし、企業パーティやお祭り、テレビ・ラジオなどを対象に、制作や演出も含めてプロチアチームをパイにあわせて提供しているという。
そして、誰が呼んだか「中野の秋元康」ことモトさんは、チアの派遣だけにとどまらず、今年から従来のチアリーディングに歌とダンスをミックスした芸能ユニットを仕掛けようとも企んでいるらしい。まさに、ゴメス記者が薄ぼんやりと想い描いていた“次世代を担うニューアイドル・スタイル”そのまんまではないか! 一気に意気投合したゴメス記者。さっそくモトさんを訪ね、ピンクのビルまで足を運んだのであった。
――MSSのような“チア専門”の会社は、日本でほかにもあるのでしょうか?
なくはないです。でも、たいがいがサッカーや野球チームの専属制。アメリカも同様ですね。ウチみたいにいろんなところに、ニーズに合わせてチアを派遣する会社は、たぶんほぼないんじゃないかな? 少なくとも、日本で一発目に“プロチアリーダー宣言”をしたのはウチだったと思います。
――MSSには、どのくらいの“タレント”が所属しているんですか?
基本は女性のみで、チアチームの『TEAM☆SPARK』に約70人が所属しています。そのなかから一声一晩で集められるメンバーが約50人。現役でバリバリやっているコたちは20人くらいでしょうか。そこから芸能ユニットもやりたい子たちが枝分かれしていく感じで……。
――彼女たちは、どういった経緯でモトさんのもとに集まってくるのですか?
紹介やオーディション雑誌の告知やホームページを見て……、ですね。オーディションに来るのはチアリーダー志望のコばかりじゃないです。でもウチでやりたいならば、まずは全員チアを経験させます。MSSの精神がチアスピリッツにあるので。そこから自分のやりたいことを決めてもらう。もちろん、元々チアをやっていたコもいっぱい来ますよ。
⇒【写真】プロチアリーダーチーム『TEAM☆SPARK』https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=394959
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