ミクシィ発ソシャゲ「モンスト」大ヒットの要因とは?
’13年11月末から12月10日にかけて、ミクシィの株価が1000円台から9060円まで急騰した。その後、株価は4000円台まで下落するも、1月6日に7350円をつけるなど、盛り返しつつある。株価急騰の起爆剤といわれているのが、’13年10月10日に配信されたスマホ向けゲーム『モンスターストライク』(以下、『モンスト』)だ。本作は、一緒にいる友人と最大で4人同時に遊べるのが大きな特徴で、昨年末に100万ダウンロードを達成。なぜ、これほど話題になったのか。その理由をミクシィの木村弘毅プロデューサーと、ゲームクリエイターの岡本吉起氏に聞いた。
◆mixiのような心地よい繋がりが生み出す楽しみ
――『モンスト』が短期間で100万ダウンロードを突破した理由をどのように分析していますか。
木村:友達や家族と集まってワイワイ遊べるという、今までにない価値を提供できたことが、評価されたんじゃないかと思います。本作は、ミクシィ社の“全ての人に心地よいつながりを”というミッションの基、開発したのですが、ソーシャルメディアでの反応を見ると、狙い通り提供できたんじゃないかなと。口コミだけで広がりましたから。
岡本:作ってる側も純粋に「これはおもしれぇ」って自画自賛したくらい(笑)。僕、コンシューマーをずっとやってきたのでリリース前からイケるかわかるんですよ。
――ネットでは、ユーザーインターフェース(以下、UI)などが大ヒットの『パズル&ドラゴンズ』(以下、『パズドラ』)に似ているという指摘もありましたが。
岡本:新しいUIを作るよりも、慣れ親しまれたUIをベースにしたほうが、とっつきやすいですよね? 僕は影響を受けなければいけないところや、あえて変える必要のないところは、95%同じでいいと思っています。むしろ、「UIを変えないといけない」と考える必要がないんです。
木村:長年ゲーム開発に携わっていますが、『パズドラ』や今、人気のアプリのUIは昔のソーシャルゲームをベースに作られていると思います。だから僕は「『パズドラ』を意識した」というよりは、昔からあるソーシャルゲームを意識したつもりです。
⇒【次回】『ミクシィ復活?新しい「繋がり」を模索する企業へ』へ続く https://nikkan-spa.jp/575797
【モンスターストライク】
メーカー:ミクシィ/ジャンル:ゲーム/価格:基本プレイ無料(アプリ内課金あり)/対応機種 iOS、Android
⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=575819
本作は、ミクシィと岡本吉起氏が共同制作したアクションRPG。モンスターをビリヤードの玉のようにはじいて立ち塞がる敵を攻撃し、ステージのクリアを目指す。『モンスト』の最大の特徴は、リアルタイムのマルチプレイが楽しめること。スマホのアプリだが、携帯ゲーム機のような感覚で盛り上がることができる。1人より大人数で遊んだほうが本作の魅力を堪能できるので、興味のある人は同僚や友達、家族を誘って遊んでみては、いかがだろうか?
【岡本吉起氏】
カプコン在籍時に『ファイナルファイト』や『ストリートファイターII』シリーズなど、数々の名作を手掛けた。現在は、フリーのゲームプロデューサーとして活動している
【木村弘毅氏】
ミクシィ所属。これまでに『サンシャイン牧場』をはじめとした、さまざまなmixiアプリを手掛けてきた。お二人のポーズは、「mixi」の「m」と「x」だという
― 『モンスト』がここまで期待されるワケ【1】 ―
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