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「深夜トイレに2回以上行く」は糖尿病の可能性大

仕事もプライベートも何かと忙しい30代。しかし、「忙いから」と健康を疎かにしていると、気がついたときには「すでに時遅し」となりかねない病気にかかってしまうことも。日常生活で見過ごしがちな“体の異変”を察知できるかが大事になるのだ。各分野の専門医の警告と、体が発する“サイン”に耳を傾けるべし! ◆のどが異常に渇く、深夜トイレに2回以上行く、両足がしびれる、歯周病を繰り返す ⇒ 糖尿病の可能性 糖尿病 深夜にトイレに行く回数が増えた、異常にのどが渇くなどの兆候が表れたときは、肥満じゃなくても糖尿病の可能性大。厚労省によると、実に国民の6人に1人が糖尿病予備群だという。糖尿病の権威である菅原医師はこう語る。 「糖尿病になると体の水分が尿として出てしまうので、夜、頻尿になったり、異常にのどが渇いたりします。また、糖尿病患者は高血糖がもとで毛細血管がやられ、神経障害をきたします。足の裏がジンジンする、感覚が鈍い、足がつりやすい人は、糖尿病の可能性がある。ひどい人は足をケガしても痛みに気づかず、そのまま傷口が化膿して壊死し、足全体を切断するケースも多いのです」
笠間和典医師

笠間和典医師

 現在では年間3000人が、糖尿病が原因で足を切り落としているとか。ここまで多くの人が糖尿病を患う理由の一つは、糖尿病は罹患してから5年ほどは症状が出ないことが挙げられる。そして、「糖尿病が怖いのはさまざまな合併症を併発すること」と指摘するのは、四谷メディカルキューブの笠間和典医師。 「糖尿病の3大合併症は、足を切断することにもなる神経障害、失明の危険性もある網膜症、そして、腎症。腎症は進行すると腎不全となり、透析が必要になります」  糖尿病は別名「ペットボトル症候群」とも呼ばれる。 「つい清涼飲料水やスポーツドリンクを飲みすぎて、砂糖を多量に摂取してしまう人が非常に多い。これらの飲料は500mlで30~50gの砂糖が入っています。水代わりに一日中飲んでいたら、いかに砂糖を摂取しすぎているかがわかるでしょう」(笠間医師)  糖尿病は高血糖や高血圧、動脈硬化により、心筋梗塞や脳梗塞などにも~がりかねない、本当に怖い病気なのだ。 【菅原正弘医師】 菅原医院院長。内科医。糖尿病や高脂血症、リウマチなどの専門家として、テレビや雑誌に多数登場し、セミナーなどでも活躍。著書に『40歳からの糖尿病との上手なつき合い方』(中経出版)など 【笠間和典医師】 四谷メディカルキューブ減量外科センター長。肥満が原因となっている合併症治療のための減量手術を行う。特に糖尿病への効果が高く、胃のバイパス手術では術後8割の患者が完治 イラスト/オーグロ慎太郎 ― 30代[死に至る病]の微妙な兆候【7】 ―
40歳からの 糖尿病との上手なつき合い方

上手に付き合って長生き!

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