知らない人のために、人気アニメ『まどか☆マギカ』を解説【ネタバレ注意】

『魔法少女まどか☆マギカ』

鹿目まどか(右)、暁美ほむら(左)

———————ネタバレ注意———————-

2011年1月から放送されたアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』が、アニメファンの枠を超えて大きな話題になっている。この作品は『美少女戦士セーラームーン』などを連想させる、いわゆる「魔法少女モノ」として、アニメファンの注目を浴びていた。序盤のあらすじも、平凡な中学2年生・鹿目まどかの前に魔女と戦う魔法少女と、アドバイスを行うマスコット的存在・キュゥべえが現れて「魔法少女になる契約をすれば何でも一つ願いが叶えられる」と、まどかをスカウトするオーソドックスなものだった。

しかし、その安定した評価が一転したのが第3話。まどかの先輩格である魔法少女・巴マミが戦いのなか、頭から魔女に食べられて絶命する。このショッキングなシーンを境にストーリーはシリアスに大きく舵を切り、絶望の淵で戦わざるをえない魔法少女たちの葛藤に焦点が当てられていく。

「魔法少女モノ」=少女が魔法を使って日常を過ごす。または力を合わせて強大な敵と戦う。そんな従来のイメージを大きく裏切った展開に邁進する物語で、次々に明かされる謎はあまりに残酷だ。敵として設定されているはずの魔女こそがまどかたち魔法少女の成れの果てであること、魔法少女になった者はソウルジェムという宝石に魂が封印され、自分の肉体はただの端末としてしか機能しなくなることなど、これでもかと続く不幸の連鎖に巻き込まれていく

そんな過酷な環境のなか、魔法少女になる決断ができないまどかの目の前で傷つき倒れていく友人たち。まどかは友人たちが自分で望んだ願いに復讐されるかのような絶望的な戦いを目撃しながら、魔法少女になる契約を拒み続ける。

ついに、孤高の魔法少女・暁美ほむらが辿ってきた運命と悲壮な決意を知ったまどかが最終話、魔法少女になる決心をするのだが、その願いとは……!? 一筋縄ではいかぬ展開で、魔法少女アニメの歴史に金字塔を打ち立てた怪作『魔法少女まどか☆マギカ』。SPA!編集部でもハマって“魔女化した”スタッフが続々と現れたこの作品はどこか、出口の見えない現代の社会状況をえぐり出しているように見える。

<登場人物紹介>
【鹿目まどか】
主人公。「魔法少女になったら何をする?」と聞かれて自分のコスチュームを描いてくる夢見がちな女子中学生。後半は不幸の渦に呑み込まれ、嗚咽を漏らす哀しい境遇に。最終回では決死の覚悟で神っぽい存在に

【暁美ほむら】
まどかたちのいる中学に転校してきた魔法少女。まどかを守るために繰り返し時間をループし続けるうちに、まどか以外見えなくなった姿は二次創作の格好のネタに。作中誰にも呼ばれることはないが、愛称は「ほむほむ」

【美樹さやか】
http://nikkan-spa.jp/37230/110719_cl3_01
まどかと一緒に魔女に襲われ、マミに助けられる。幼なじみの天才バイオリニストの怪我を治すことを願い、魔法少女になる。が、ソウルジェムの真実を知り、絶望の淵へ。ソウルジェムが濁り、魔女化してまどかたちを襲う

【佐倉杏子】
http://nikkan-spa.jp/37230/110719_cl3_02
新たな縄張りを狙い見滝原にやってきた魔法少女。ルーキーのさやかとは何度も敵対するが、実は似たもの同士で惹かれていく。最後は魔女化したさやかとともに心中じみた玉砕を敢行、その姿が涙を誘う

【巴マミ】
http://nikkan-spa.jp/37230/110719_cl3_03
まどかたちの危機を救った縁で、紅茶を片手に魔法少女について指導。唯一、自分の必殺技に名前をつけるおちゃめな一面も。後輩ができると喜ぶが、それはフラグ。直後に魔女に首から上をパクリと食われる運命に……

【キュゥべえ】
http://nikkan-spa.jp/37230/110719_cl3_04
願い事をひとつ叶える「契約」を少女たちに持ちかける。悪徳セールスマンのように相手に有利な条件だけ提示し、あとで詰め寄られても「わけがわからないよ」と知らんぷりのナイスガイ。決め台詞は流行語に

(C)Magica Quartet/Aniplex・Madoka Partners・MBS

― 大人気アニメ『まどか☆マギカ』の正体【1】 ―

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