マイナーSNSの居心地がいい理由【脱FB&Twitter】
このところFacebook等の大手SNSから去っていく人が増加しているとか。彼らの行く先は流行っていないマイナーなSNS。彼らはマイナーSNSに何を求めているのか。
【趣味の追求】Twitter ⇒ Last.fmへ
大の音楽好きの森田花恵さん(18歳)は、音楽の情報交換を求めてLast.fmを利用するようになった。
「以前はmixiやTwitterで好きな音楽について書いていたんですけどね。友達は全然興味がなさそうで(笑)」
とはいえ、大手SNSでも趣味の合う知らない人と繋がることはできると思うが……。
「小学生の頃からSNSを使っているだけに、ネットへの警戒心は強いんです。Last.fmは、あくまでも情報交換を目的としている利用者が多いし、似た音楽の傾向を持つユーザーが表示されるので、下手なレビューを読み漁るよりも効率よく新しい音楽と出合えます」
出会い目的の煩わしさもなく、趣味に興じることができるのだ。
【趣味の追求】Facebook ⇒ コロプラへ
珍しいお店を食べ歩き、開拓していくのが生き甲斐の澤田康弘さん(36歳)は、食べたものをすべてFacebookに記録していたが、あることがきっかけで退会。あまりに“雑音”が多すぎたのだ。
「部下Aと食べたご飯の写真を載せると、部下Bが『なんで俺は連れていってくれないんスか』とコメントし、友人と食べれば今度は大学時代の後輩が……、というのがもう鬱陶しくて」
本人たちはコメント欄でじゃれているつもりだったのかもしれないが、澤田さんにとっては迷惑以外の何物でもなかった。
「そこで、できるだけ不人気で小規模なSNSを探しました。そこで選んだのがコロプラ。急なデートでも、要求されたジャンルでベストなものを選べるように、食べた店と、その店の料理写真はスマホで記録しておきたいんですよ」
記録・管理だけならば、SNSじゃなくてもできそうなものだが、SNSにこだわる理由とは?
「食べログのようなサイトよりも、SNSの情報のほうが信用できるから。また、突然の旅行でも、日本全国のユーザーが地域の店をすぐ答えてくれるのもあるので、やはりお店開拓にはSNSがベストなんです」
⇒【画像】「コロプラ」https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=433353
※本文中はすべて仮名
取材・文/朝井麻由美
― 脱Facebook&TwitterマイナーSNS住人調査【1】 ―
- 写真に短いキャプションをつけて投稿するという点では、FacebookやInstagramと似ている
- コロプラはグルメに特化したSNSというわけではないが、澤田さんはグルメ情報の投稿のみを見ている
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