世界初のコインパーキングは東京都台東区に誕生
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
◆景気回復でコインパは大丈夫か!? 取材してみた!【後編】
⇒【前編】「アベノミクスの影響でコインパーキングが減っている?」はコチラ
バブルを知らない世代は知らないだろうが、実はコインパーキングという業態は、バブル崩壊後、遊休地を有効活用すべく誕生した日本独自のもので、海外には存在しない。なぜなら、日本ほど治安がいい国はほかにないから。
飲料などの自動販売機が屋外にバンバンあるのも日本だけだが、それと同じ理由だ。
コインパーキングは、’91年、パーク24が台東区に設置したのが第1号で、その後急速に普及した。
それまで時間貸し駐車場は有人のものしかなく、建設や維持にコストがかかるため、民間の設置はとんと進まなかったが、あの24時間無人営業を可能にしたタイヤ止めシステムの発明で、1台でも設置が可能になり、現在のコインパーキング百花繚乱時代が実現したのである。
「当社の場合、営業担当者が担当エリアを回り、1件1件自分の目で探しています。時間貸駐車場にできそうな空き地、月極駐車場、空き家などを見つけた場合は、謄本にて土地所有者を確認し、直接、地主さまにご連絡します」(パーク24広報部)
このような地を這う努力を各社が競うことで、まさにダボハゼのごとく貪欲な設置合戦が展開され、東京のコインパーキングは、海外でも「ナニコレ珍百景」的に注目され始めている。
このダボハゼパワーがあれば、アベノミクス景気も乗り切れるかもしれない。頑張ってくれコインパ!!
【結論】
コインパーキングは、都市部の駐車場難を救った偉大な発明であり、そのシュールな存在感は、カルト的にも注目されつつある。私は「コインパーキングがある日本が好きです!」と叫びたい
◆日本一高いコインパに止めてしまった!

―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
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