長編ドラマはいつもto be continued――フミ斎藤のプロレス講座別冊 WWEヒストリー第85回
1989年のWWEの長編ドラマは、1月のスーパーイベント“ロイヤルランブル”で幕を開けた(1989年1月15日=テキサス州ヒューストン、ザ・サミット)。
前年1月に開催された“ロイヤルランブル”第1回大会はUSAネットワーク(ケーブルTV)での特番だったが、この年の同イベントはPPV放映。春の“レッスルマニア”、夏の“サマースラム”、11月の“サバイバー・シリーズ”と併せ、WWEの年間スケジュールの大きな柱となる4大PPVシフトがこのときに整った。
長編ドラマのテーマはもちろんハルク・ホーガン、“マッチョマン”ランディ・サベージ、エリザベスの3人を主役とした“恋のトライアングル”。この時代は公私ともにいわゆるマイホーム主義で知られていたホーガンが、テレビの画面のなかでは真顔で恋愛ストーリーを演じていたという事実はいまとなっては不思議な感じがする。
“ロイヤルランブル”のルールは、現在と同じ30選手出場の時間差式変則バトルロイヤル(オーバー・ザ・トップロープ方式)。クジびきによるエントリー番号の抽選がおこなわれ、この大会ではデモリッションのアックスとスマッシュが“1番”と“2番”のクジを引き当て、タッグパートナー同士が闘うというおもしろい現象が起きた。
この連載の前回記事
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ