お金

スイカを割れなかった人はどうなるの?――連続投資小説「おかねのかみさま」

みなさまこんにゃちは大川です。 『おかねのかみさま』47回めです。 きょうも六本木SLOW PLAYで書いてます。 ※⇒前回「人質」 〈登場人物紹介〉 健太(健) 平凡な大学生。神様に師事しながら世界の仕組みを学んでいる 神様(神) お金の世界の法則と矛盾に精通。B級グルメへの造詣も深い 死神(死) 浮き沈みの激しくなった人間のそばに現れる。謙虚かつ無邪気 美琴(美) 普通の幸せに憧れるAラン女子大生。死神の出現に不安を募らせる 杉ちゃん(杉) ITベンチャー社長。ヒットアプリ「アリファン」を運営 村田(村) 健太が師と崇めるノウサギ経済大学の先輩。元出版社勤務 ママ(マ) 蒲田のスナック「座礁」のママ。直球な物言いが信条 学長(学) 名前の由来は「学長になってもおかしくない歳のオッサン」の略 〈第47回 スイカ割り〉 アリファンカンパニー 「社長…どうしましょう。払う払わないは別として、揉め事が存在するということは関係先すべてに知られている状態です。説明を続けながら上場を目指すのか、一気に金を払って解決してなにもなかったことにするのか…」 「会うよ。会って話す」 「!!!」 「会って話せばアイツもわかるだろ。これは上場を人質にとった脅迫だ。証券会社や監査法人と会う前にアイツと会って、しっかり話す」 「ですが社長…彼の居場所はいま誰も知らなくて…」 「………」 「ゲンキダシテ…」 「かみさま、どうしたもんでしょうかね」 「悪質な強請りですね。まぁこうなった以上、コンタクトをとったほうがいいでしょう」 「でもどうやって…」 「メールなり、電話なり」 ジリリリリーん! 「はい、アリファンカンパニーでございます。はい。はい。少々お待ち下さい社長、株主の沼貝さんからお電話です…」 「沼貝さんにも伝わってるの?」 「…はい…」 「もしもしお電話かわりました杉浦です」 「杉ちゃんこんにちは!今回のことは僕が間に立ちますから!どんどん進めてまいりましょう!ひとまず、彼の居場所は見つけてあります。帝国ホテルにいるようですから、直接会いに行ってきますね」 「へ?」 「大丈夫。よくあることです。警察にも届けてありますので安心して待っててください」 「は、はい。すいません。えーと、すごい」 「杉ちゃんは上場するの初めてだから緊張しちゃうかもしれないけど、こういう輩は掃いて捨てるほどいますから。その度に警察の監視リストに追加されてくだけです。当事者同士だとまとまらない話になるでしょうから、また報告しますね」 「すみません…おねがいします…」 ガチャリンコ。 「なんておっしゃってました?」 「任せて大丈夫だって。さすがだ…」 「ウェーイ!!!」
次のページ 
21:30 蒲田 居酒屋リグレット
1
2

※連続投資小説「おかねのかみさま」第1回~の全バックナンバーはこちら⇒

逆境エブリデイ

総移動距離96,000キロメートル! 大川弘一がフルスピードで駆け抜けた400日間全記録

Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事