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メルカリ上場はどれだけ凄い? LINE、DeNA、ミクシィetc.の上場時と比べてみた

※HPより

 フリーマーケットアプリ国内最大手のメルカリが19日に東証マザーズに上場した。株式公募価格が3000円だったのに対し、初値は5000円をつけた。海外投資家からの注目度も高かったといい、応募倍率は国内外で35倍にまで跳ね上がった。終値は5300円にまで上昇し、メルカリ上場に伴う市場からの資金調達額は1300億円だった。今年最大の上場となり、市場の関係者からは「異様な熱気だった」との声も上がる。

 そもそもメルカリは上場前の企業価値の推定評価額が10億ドル(約1100億円)を超える「ユニコーン」企業として注目されていた。ユニコーン企業が数十~100社を超える、米国や中国に比べて、日本は大きなベンチャーが少ない。日本でユニコーンが上場するのはメルカリが初めてのことだった。

 しかし、アプリの利用者がネット上のフリーマーケットに盗品を出品するといったトラブルがおき、東証の審査が長引いていたという。この待ちに待った上場は、市場を大きく揺るがした。

 そんな、メルカリの上場劇だったが、他のIT企業の上場時と比べるとどうだったのだろうか。

LINE、DeNA、サイバーエージェント……人気IT企業の上場当時は?


東京証券取引所 今では日本人の生活になくてはらならいツールとなった、対話アプリのLINEが東証1部に上場したのは、最初の上場申請をしてから2年後の、2016年7月15日だった。ラインはその1日前にニューヨーク証券取引所でも上場しており、好調な滑り出しを見せていた。日本でも、初日の終値は4345円で公募・売り出し価格(3300円)を大幅に上回った。しかし、倍率は約25倍だったといい、メルカリはこれを大きく上回ったことになる。

 会員制交流サイトで一躍有名になり、今では人気のスマホゲームの「モンスターストライク」を提供しているミクシィも2006年9月14日、公募価格155万円で上場した。しかし、同日中は買い気配のまま売買が成立せず、15日になってから初値295万円がついた。

 一方、ここ数年のIPOは初値が公募価格を上回る勝率が8~9割。こうした状況は初値天井を生み、その後の株価で苦戦する銘柄が多い。実際、メルカリは上場初日、株価は一時6000円まで上昇したが、そこからは売りがかさんだ。上場から3日後の6月21日もメルカリは続落。前日比345円安の4565円まで下落し安値を更新した。

 振り返ること2000年3月。まだ当事は新しかった、東証マザーズにサイバーエージェントは上場した。公募価格・初値は1500万円で終わり値は1520万円だった。その後、同年7月に1対4の株式分割を実施したのを皮切りに、株式分割を繰り返した。株価は上昇し、当事1500万で買っていれば、8600万円ほどになっている。

 05年2月16日に東証マザーズに上場したディー・エヌ・エーの公募価格は22万円で、初値は68万2000円だった。その後株式分割を繰り返し、上場時に公募価格の22万円で買っていれば、今は約200万円となっている。

 メルカリは今後、上場で調達した資金を「人材採用、海外事業、技術開発に重点投資していく」(同社山田進太郎会長)。新興国を含めて外国人を積極採用し、金融決済サービス「メルペイ」も年何にスタートする予定だ。一方、14年に進出した米国での事業は、競合が多いことなどから赤字だ。海外事業のてこ入れは必須だろう。

 さて、メルカリもサイバーエージェントやディー・エヌ・エーのような大企業になれるのだろうか。そして35倍の貴重な株を手に入れた投資家は十数年後、億万長者になれるのだろうか。<文/日刊SPA!取材班>





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