マツダのライバルはラテン車!? プジョー渾身のディーゼルは最安が最高なり
マイナーな自動車趣味人としては、レアな欧州製ディーゼル車に乗りつつ、「これ、プリウスより安上がりなんだよね~」とパンピーのみなさまに上から目線でうそぶくのがたまらない。いや、もともとディーゼル車の主旨は「節約」なのだから、車両価格が高すぎたらあまり意味はない。
節約に燃える自動車趣味人の私としてはそこが悩みどころで、辿り着いたのがランチア・デルタ1.6マルチジェットなる並行輸入ディーゼルの中古車(208万円)だった!
実際このクルマと新型プリウスとで名古屋まで遠征した際は、軽油の安さを利して燃料代で僅差の勝利を収めた。自動車趣味人会心のジャイアント・キリングであった。
そんなマイナーな世界に、プジョー・シトロエンというどメジャー(並行輸入のランチアに比べれば)が参入してくれた! 本音を言えば、並行輸入車は左ハンドルで駐車券取るのがめんどくさい。だから、右ハンドルでお手頃価格のディーゼル車が増えるのは、自動車趣味人として大きなヨロコビなのである!
乗ってみてどうだったか。
すばらしかった。ディーゼルエンジンは静かで力強くて走りがとっても軽快。なにより乗り味がフランス車本来のフンワリ感満点で、とろけるように気持ちいい。日本のアイシン製6速ATも実にスムーズ。変速時にガックンと来る我がランチアのセミATとは雲泥の差である!
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
記事一覧へ
記事一覧へ
この連載の前回記事
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ