国産車より輸入車が元気だった!? 2016年の自動車業界をCOTYで振り返る
ところでCOTYには部門賞がある。その1つ「イノベーション部門賞」では日産セレナに10点を入れた。日産は’16年、’18年、’20年へと段階的に運転支援技術を進化させる予定。もちろん運転支援技術を市販車に導入する狙いは「交通死亡事故の低減」にある。
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そうした意味で、販売の主力で多人数乗車の確率が高く、走行距離や走行回数が多くなるミニバンに、運転支援技術を最初に搭載してきたことは純粋にすばらしい。
ただし、ここまで評価していながらCOTYではなく部門賞にしたのはなぜか? それは日産がセレナに運転支援技術「プロパイロット」を搭載し、’20年までを見据えて運転支援技術に取り組んでいる点は評価しているが、クルマのほうはCOTYに値する出来にはまだないと判断したからだ。
日産は’20年に向けて、ドライバーとクルマの親和性を鑑みながら、段階的に自動運転の制御や技術レベルを高めるというシナリオを描いている。運転支援技術に必須なのは「人と機械の協調運転」だ。これは、手動運転と自動運転の大きな溝を埋める最良の訓練になる。超高齢社会に向けて、「プロパイロット」の今後に期待している。
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<2016―2017日本カー・オブ・ザ・イヤー得点表>
1位 スバル インプレッサスポーツ/G4 420点
2位 トヨタ プリウス 371点
3位 アウディ A4シリーズ(Sedan/Avant/allroad quattro) 149点
4位 ボルボ XC90 145点
5位 メルセデス・ベンツ Eクラス 114点
6位 アバルト 124スパイダー 107点
7位 ジャガー F-PACE 106点
8位 ホンダ フリード/フリード+ 41点
9位 日産 セレナ 11点/BMW M2クーペ 11点

【イノベーション部門賞:日産 セレナ】セレナの「プロパイロット」の制御がマイルドでステアリング操作が心許ないと感じるのは、開発陣によると意図的だと。ドライバーとクルマの親和性を鑑みれば、今はこのほうがいい!?

【スモールモビリティ部門賞:ダイハツ ムーヴ キャンバス】これまでの容積型軽自動車とは一線を画す造形は新たな軽自動車ユーザーを獲得できる!? 歩行者対応型の衝突被害軽減ブレーキを備え、ダイハツの高い安全思想を垣間見ることができる
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