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大阪市特別顧問の中田宏「橋下氏に擦り寄る気はない」

中田宏

なかたひろし●1964年生まれ。青山学院大学客員教授。衆院議員を3期連続で務めた後、横浜市長を2期務める。現在は、大阪市特別顧問に就任。撮影/渡辺秀之

「地方から国を変える!」

国にモノ申す姿勢で、“抵抗勢力”に屈することなく、巨額の財政赤字の黒字化、職員数の大幅削減、補助金の見直し……など、多くの改革を断行――橋下徹大阪市長の話ではない。今から2年以上も前、横浜市長に在任時に中田宏氏が達成した改革の実績の数々だ。当時の“抵抗勢力”との戦いを赤裸々に綴った著書『政治家の殺し方』はベストセラーとなっている。

そんな中田氏が“盟友”である橋下大阪市長に請われ、大阪市特別顧問に就任。いよいよ今年、「改革者」として始動する。

「現在の国会議員のように、彼に擦り寄る気はさらさらない。ただ、日本を改めるために何をすべきか、気脈を通じてきた。彼を応援する理由は、一つには、政治はやる気になれば、社会の景色を変えられる……そんな実例を国民に見せたい。もう一つは、横浜市長時代の経験からです。物事を変えようとすれば、足を引っ張る人は大勢出てくるが、協力する人はほとんどいない……。まず加勢することが大事で、傍観するのは抵抗勢力と同罪です。僕には政党や支持母体とのしがらみなど一切ない。今が幕末なら脱藩浪人。彼らは当時、尊敬もされず、変わり者扱いだったが、彼らの行動が国を変えた。やるべきことが見えているなら、やはり動くべきだし、変わり者と思われても一向に構わない」

折しも昨年12月、東日本大震災の復興財源に充てるため、「1割カット」されるはずだった公務員のボーナスは、逆に4.1%増額され、一向に改革が進まない公務員に対して批判が強まっている。

「実は、公務員批判は半世紀も前から繰り返されてきた。だが、現実には何も変わってない……。公務員の意識を改革すべきという声もあるが、こうした表面上の批判は意味がない。公務員の意識が改革されない『構造』にこそ問題があるのです。『構造』とは法律であり、組織の在り方のこと。公務員の給与は法律と労働組合で守られ、事実上“アンタッチャブル”な領域。こうした『構造』に手を付けなければ、改革などなし得ません」

’09年の政権交代選挙前、多くの改革派首長が連携したが、「首長連合」の結成も中田氏の“演出”によるものだった。協力的な国会議員もいたはずだが、「改革」を叫んでいた政治家が、いつの間にか見当たらなくなるのはなぜか……。

「『息子が大学出るまでは、落選できない』などと言う政治家は五万といる。落選を怖がればモノを言えなくなります。僕は政治でメシを食おうとは考えてないし、コンビニで働いてもいいと思ってるから、言いたいことが言える。沖縄の講演では『地政学的に、沖縄に基地は必要』と話したし、熊本では『どう考えても九州新幹線は不要』と説いた。僕を呼んだ人は、エラいヤツを呼んじゃったなと思っているでしょうけどね(笑)」

取材・文/齊藤武宏

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