山尾議員に見る芸能人よりも許されない政治家不倫の理由【コラムニスト木村和久】
では、なぜ不倫騒動はなくならないのか?
これは「英雄色を好む」と申しましょうか。世の中に出て活躍している人は、生存能力が高い。ということは優性遺伝や適者生存の法則に従って、自ら強いDNAをたくさん残したがる傾向があります。簡単にいうとセックスが大好きだから仕方ないのです。節度ある生活を求められつつ、セックスをやりまくりたいというアンビバレントな精神を抱えて生きなければならないんです。もちろん、女性も例外ではありません。
不倫は犯罪かというと、そうではありません。あくまで倫理上、社会通念上許されない行為になっています。これが一般の読者や視聴者、我々にとっては非常に都合がいいのです。だって民間人である我々は、かなりの確率で浮気や不倫をしていますから。
けど写真週刊誌に追われることはない。一般人を追っても、なんら記事になりませんから。
不倫報道は、自分のことを棚に上げて糾弾できるから、スカッとする。まあこういう原理で、不倫記事は永遠に無くならないのです。
しかも、自民党を攻撃するはずの民進党が特大ブーメランで戻って来ましたからね。「総理の説明責任を~」と追求している人が、説明責任を果たさねばならない。ビル・クリントンすらオーラルセックスしたって認めたのですから、「男女の関係じゃありません」って清純派アイドル的な模範解答では、納得しにくいですね。
まあ、大いに納得していないのは山尾さん本人でしょう。いっそ、ここは逆切れして、離党ついでに不倫を肯定化する「自由恋愛解放同盟」でも立ちあげますか。あるいは弁護士男性と再婚するとか。ジョン・レノンとオノ・ヨーコは、双方パートナーがいたにもかかわらず、恋に落ちて結婚。今や歴史的カップルとなっていますよ。
木村和久(きむらかずひさ)■
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』
それにしても、民進党の身体検査能力の低いこと。これは週刊誌にお金を払って、調べてもらったほうがいいのかもしれませんよ。
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